お土産

先日、ついにゲンゴロウを捕獲するために遠出をした。

どのくらいの遠出かというと、自動車で数時間。
知り合いにちょっとしたお土産でも買っていこうかな。

そのくらいの遠出。

グーグルマップで水色の場所を見つけては「ああこの池にゲンゴロウがいるのだな」と興奮して、眠りが浅くなったくらいであったから、それは楽しかった。

楽しかったが、結局何もしなかった。

ゲンゴロウがいなかった、ではなく、本当に何もしなかったのである。

というのも、以下のような理由である。

池が干上がっていた。
私有地かどうかわからないので、心配。
何か大型の獣を捕獲する罠が近くにあり、怖かった。
お寺の近くの池なので、何か不謹慎。
高速道路がすごく混んでいた。

インターネットで調べた、ゲンゴロウを捕獲するトラップもあったのだが、それを使用することもなく、網を一度たりともふるうことなく、ほうとうを食べて帰ってきたのである。

季節もちょっと秋半ばだったから、そもそも時期も良くないかもしれないが、残念な結果だった。

強いて良かったと思うところは、知り合いにお土産を買わなかったことで、もし買っていってしまったら、「はいこれゲンゴロウ取りのお土産」と言って渡さなくてはならない。
そしてその釣果?が「ほうとうを食べてきた」では、様にならないからである。

もちろん、上記の良かった点を「強いらなくてはならない」理由は、そもそも「ゲンゴロウ取りのお土産」というのを知られたくないからである。

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