目は涙がつくる

「ほんの少し、スープがしょっぱくなった」というヤツがきたら、これはもう「泣いてます」をいい感じに表現したかったということで間違いない。

「ほんの少し、スープがしょっぱくなった」
「汗だくで、それが注ぐからだ」

これはあまり聞かない。

「ほんの少し、スープがしょっぱくなった」
「日体大の生徒が来はじめた春ごろからだ」

これもあまりない。
スープをしょっぱくするのは、涙でなくてはならない。

しかし、スープをしょっぱくするのが、ただの涙では冒頭の「いい感じ」にはならない。

「ほんの少し、スープがしょっぱくなった」
「塩加減が足りなかったので、レンゲでスープを眼球に注いでは戻し、を繰り返したためだ」

浸透圧的に塩ラーメンと体液がどうなるのかはわからないが、眼球のくだりの涙は違う。
ほんの少し、スープをしょっぱくするのは、悲しいことを隠し、それでも伝ってしまう心の調味料としての涙なのである。

ということで、風呂に入っていたら唐突に「ロボットが悲しくなった時、飲んでいたスープはこってりする」んだと妙に納得してしまった。

急で困ってしまったが、特に反論もない「ロボットと、スープがこってりする」関係。
強いて言えば「製麺する機械が故障したまま出荷されてしまったから、スープがこってりする」というのもあるかもしれないが、少々風情と衛生技術を欠く。

ともかく、この流れだと「しじみが悲しい時は、二日酔いに良い」や「フェニックスが悲しい時は、ハリーポッターが元気になる」などの派生も考えられ、意外に話が広がらなくて困った。

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