リモコン

エアコンのリモコンには「ここが主電源」「ここが温度上げる」など、ボタンの説明が日本語で表記されている。
しかし僕の部屋のものはその表記のパーツがごそりとはずれてしまい、どこかへ。
結果、このリモコンとの思い出だけで、ボタンを操作している。
確か、ここが電源。
ここはタイマーだったか。
とりあえず押して液晶の表示が時間っぽくなったら、当たりだな。
手探りではあるが。
一方、ボタンのデザインは重要だ。
日本語による案内がなく手探りとはいえ、これは「主電源」、これは「何か、上げるような感じの三角」と、形で用途が分かるデザインというのは素晴らしい。
ユニバーサルである。
ということで、タイムボカンなどの漫画で出てくる「どくろの形の自爆ボタン」は、僕らが思っているよりもよほど洗練されている。
ただ、どんなに確証があっても、手探りで「どくろの形」のボタンは押したくないね。

二人三脚

なかなかな値段であることを除くと、ピザは素晴らしい食い物である。
そして、その素晴らしさが一番良く伝わるのが「ピザの広告」であることは想像に難くない。
あの、多くのピザが一堂に会した鮮やかさは何だろう。
うちの地域における選挙での、公営の掲示板との差は一体なんだ。
いや、そもそも比べていいのかは分からない。
それに公営掲示板の方も、部分部分には「エビマヨ」くらいのお腹いっぱい感を出す候補者がいるときもある。
しかし、ピザの広告ほどのパーフェクト感はない。
候補者ポスターの下部に「2000円」とか「ハーフ&ハーフ」などの文字もない。
こういった情報量等の点も含めると、ずいぶん公営掲示板の方は足らないものが多い。
この際、「ハーフ&ハーフ」の仕組みくらいは付加してもらいたい。
得意分野がある候補者2人を「ハーフ&ハーフ」制度を利用して採用し、それぞれの分野でがんばってもらうのである。
適当な流れだった割には案外面白いかも。
ただ、二人三脚というのは普通、それぞれが走るのよりも遅いんですよね。

試食

ちょっとしたズボンなどを買うと、何やら後ろのポッケにふくらみがある。
さてはあのカリスマ店員さんが俺にほの字で、恋文でも入れ込んだかと手にしてみると、覚せい剤が入っていそうな透明パックにズボンの生地の一片。
あれを、僕は「このズボン、こんな生地使ってます」という、いわば「試食」みたいなものなのだと思っていた。
メーカーさんが店に提示するもの。
だから、「何だ試食のやつを店員さんが取り忘れる」なんて思っていたのだが、実はあれ、どうやら「衣類に穴が空いてしまったときの修復のもの」らしい。
なんだ、用途を書いた紙を一緒に入れてくれていればいいのに。
「穴が空いたときにお使いください」と。
「わたし、あのカリスマ店員なんですけど、あなたにほの字です」と。

麻雀

麻雀が致命的にわからない。
ルールも分からないし、覚えようともしない。
かなり頭を使うゲームだと聞く。
多分面白いだろう。
しかし興味が湧かない。
なんとも保守的である。
だから僕は、友達が麻雀をやっているとき、一人で遊ばなくてはならないのであろう。
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・麻雀の牌を人の形に並べて楽しむ
・スマホをいじる
・みんなの牌を見回り、何でも知っていることで気分を高揚させる
=====
・麻雀の牌を人の形に並べて楽しむ
麻雀の牌を人の形に並べて、はじいたりして楽しむ方法。
これはやはり、人の頭の部分を何にするか、という点が難しい。
一般的には「棒が3つあるやつ」で、人の顔に見える。
ただ、僕としては「鳥」がいいと思う。
・スマホをいじる
スマホでニュースを見たり、ズーキーパーをやったりする方法。
・みんなの牌を見回り、何でも知っていることで気分を高揚させる
もちろん役が分からないので、「数が揃っている」「北がたくさんある」といったことを見て楽しむ方法。
おそらく、友達からは帰るよう促されるだろう。

目目連

漫画を読んでいて「眼科」の看板がやたら背景として出てきたら、それは「ああつげ義春が好きですか」となる。
それか登場人物全員目を患っている。
もしかしたら登場人物の目が30個ほどある世界かも知れない。
モンスターズインクに出てなかったか「眼科の看板」。
あるいは看板に妖怪目目連が宿っている可能性もある。
「目目連」というのは「障子の格子紙ひとつひとつに目がついている」ような風貌で、たいそう気持ち悪い。
考えた人は趣味が悪い。
気丈な人が「目目連」の目をひとつひとつ取って、眼科医に売り払ったという話もあるらしいが、この話を考えた人も趣味が悪い。
と、今気づいた。
「壁に耳あり障子に目あり」って、完全に「目目連」のことじゃないか。
このことわざも趣味が悪い。
考えてみると、モンスターズインクに出てくる目のたくさんあるモンスターも、ぎろりと全ての目が同じ方向を向く時、気持ち悪い。
ピクサーも趣味が悪い。
憶測で大変申し訳ないのだが、つげ義春は趣味が悪そうなので今回、趣味が悪くないものは何もない。
「目目連」が障子にたくさんの目がついているものだから、「壁に耳あり障子に目あり」を考えると、壁には耳がたくさんついている。
ほら、これもなかなかの趣味の悪さ。
ただ、なんとなく前衛的な芸術に見えなくもない。
ダイソンの掃除機のコマーシャルとかに使えばいいと思う。

ミッシングリンク

新宿の眼科医に軽症を負わせたとして逮捕された、自称マングローブの徳光容疑者は調べに対し、「ランドルド環をつなげようとした事を咎められたから」と容疑を認めています。
=====
「いつになったらファウゼン域(※)がなくなって、ちゃんとした環になるのかな、って」
「ずっと考えていたんです」
警察:だからって医者を叩くなんてだめでしょう?
「ちょっと本気になってしまって」
警察:まあ、こんな事件を起こしちゃったんだから、少し自粛してもらわないと。
警察:その間は、ちょうどあの環の隙間のような期間になるんでしょうね。
警察:あなたの人生において。
「いや、それはそもそもないですよ」
警察:というと?
「輪廻じゃあるまいし。人生は環じゃない」
「もし間違ってたら、来世であなたに土下座しますよ」
「来世に足があるならね」
=====
数十年後
占い師:あなたの前世はマングローブです。
「まずい!。どっちの!?」
※ファウゼン域
ランドルド環の隙間の部分のことで、うそ。

夕焼け

夕立のあとの夕焼けは一種の天災のようなもので、誰もが目を奪われる。
そのときの交通事故発生率は少し上がるくらいらしいから、と嘘を言ってみても実は嘘ではないかも。
というのも、夕焼けで信号が潰されるという話は多い。
夕焼けがまぶし過ぎて、信号機の赤がよく見えない事があるのである。
車に装備されている日よけや、そこそこのサングラス程度ではあの強烈な光は遮れないだろう。
場合によってはクロスしている側の信号や、他車の挙動から判断しなければならないくらいで、これは怖い。
そしてこれはあまり関係ないが、以下「まぶしいと困るもの」を挙げてみる。
・ひよこの肛門付近
・ランドルト環
・ゲームボーイライト
・アンパイア
・ホタル
なお、ホタルがなぜ「まぶしいと困る」のかというと、多分害虫扱いになるだろうからである。

我が家には柿の木があって、手入れをしていないからか。
見かけは半分枯れかかっているように見え、幹も細い。
しかし秋には、柿の木を通して空を見上げれば茜色の夕焼けを思い出させるくらい、実がなる。
ただ、kiroroが待たせていたくらいの長い間、柿の実をほったらかしにしてきた。
せいぜい、人に迷惑をかけないようにくらいは切り取っていたが。
それは家族のものがあまり柿を好かなかったからで、なぜそんな家に柿が植わっているのだと、甚だ疑問なのである。
そもそも、渋柿だし。
しかし、試しに干し柿にしてみたところ、それを振る舞った人たちにはなかなか好評で、やっと柿も活きてきた。
柿も自身の活躍の場ができて、満足だろう。
また妖怪の話で恐縮だが、「たんころりん」という妖怪がいる。
こいつは確か、柿の妖怪で、秋。
せっかく実をつけたのに誰も取らないような柿の木があると、おじさんの姿で化けて出る。
やることは、このおじさんはうろうろ歩きながら、柿を落としていくこと。
要は、誰も柿を取らないものだから、柿としては実が重くて仕方がない。
実を落としていく事で身軽になろう、あるいは誰か実を取ってくれよ、ということなのだろうか。
この話で感慨深いのは、何よりも「昔から柿、持て余していました」という点だろう。
程度の差はあれど、今も昔も、特に商品として実を扱うような環境ではないところでは、それは持て余すものなのである。
ともかく、その点では、我が家は柿の活路を見出した点で、たんころりんに感謝されなければならない。
ただ、うちに訪問されたらどうするか。
そこで柿を落とされても困るし、そもそもひからびたようなおじさんが来られても困るのである。

面倒

料理というのはその家庭独特の要素が入り込みやすい分野といえる。
有名なのはカレーで、何を具として入れるか。
その話題だけで、数時間は持つ。
最近、「ポテトサラダ」もなかなかなものだ、と気づいた。
ジャガイモが入っているのはもちろんなのだが、まずは「ゆでたまご」。
入っているのが普通の人にとって、ゆでたまごが入っていないポテトサラダはかなり何か足りない。
そう感じるようだ。
次に「コショウ」。
具とは少し違うが、これも結構、入れる派と入れない派で分かれる。
僕は粗挽きペッパーがたくさん入っているのが好きだ。
あとは、スライスしたたまねぎとか、ちょっと変わってにんじんなど。
家庭によってかなり派生する。
一方、これまたカレーの話題のようだが、「えーそんなの入れるの?」というやつ。
ポテトサラダにおいてその代表格は「りんご」だろう。
確かに、何度も「りんごの入ったポテトサラダ」を食べた気がする。
しかし、これは例の「酢豚のパイナップル」と同等の、根源的な問題を含有している。
難しい問題だ。
僕が知っている中でなかなかのイレギュラーは「柿」だ。
りんごと同じカテゴリだが、ここは入れた人を誉めてみたい。
というように、なんとなく「当たり障りのない話題」として重宝。
馬鹿の一つ覚えみたいに人にポテトサラダの話をするものだから、少し周りは面倒そうだ。
そんな俺の名前はミスター・ポテトヘッド。
どうですかディズニーさん、トイストーリーの4出だし辺りで。

開閉ドアに寄っかかってしまう酔っぱらい

終電で開閉ドアに寄っかかってしまう酔っぱらいは、困る。
酔っているし知らない人だし、面倒なわけなのだが、やはり「次の駅ではそっちのドアが開くのに!」というシチュエーション。
油断していると、酔っていなくてもびっくりすることのある「電車のドアの開閉」だ。
酔っているとなると、開いたらごろんと車外に転がってしまうのではないかと心配になる。
ただ、心配だがなかなか声はかけづらい。
やはり、「酔っている人の相手はけっこう面倒」という経験則が誰しもあるわけでして。
小さい頃田舎に遊びに行った時、そこのおじさんが昼間から酒を飲み、真っ赤な顔して喋りまくるのだが、なかなかの方言。
ただでさえ何言っているのかわからないのに、酔っているものだから、もう人外の様相。
恐怖を感じながらも、相手の喋りのリズムやイントネーションから「ここ笑うところだ」などを一生懸命に感じ取ろうとしていた僕は、なかなか偉い。
ともかく、酔っている人は面倒くさい。
寝てしまわれても困るし、喋りまくるパターンも困る。
徘徊されても困るし、妙にじっとされても困る。
ということで、最近僕も人を困らせてばかりだなあとため息をついた徹夜明け。