沸騰石がレンズを汚す

この間、CFで「耐熱性に優れるメガネを、ビーカーで煮沸する」というものを見た。
普通はメガネをそんな風に殺菌することもないし、だしを必要とすることもない。
煮沸しない。
その分見た目は面白く、「煮てる煮てる」と思った。
表現したいのは耐熱性だ。
メガネを煮沸したりはしないのだから、もっと低温(煮沸と比べて)のものを使用してそれを表現してもよかったのではないか。
あるいはとびきり高温で試してもよかったのではないか。
「従来のものは30秒で燃え尽きますが、このメガネは35秒です」
煮沸を用いたのはおそらく「日常生活で触れることが多く、かつ高温」である、なべを上から覗き込むというシーンを考慮したからだろう。
ガスによる火の方が高温だが、そこへメガネを落とすシーンは考えにくいし。
おみそしるだろうか。
あの中に落としたときのことを、このCFでは取り上げてくれているわけで、それはなんとなく大村崑を思い出させるが、確か紹介されていたメガネのデザインは彼のものっぽくはなかった。
気になるのが、今までの耐熱性がそれほどでもなかったメガネをおみそしるのなかに落としたとき、どうなっていたのかということ。
CFでは従来品との比較がされていなかったように思う。
そもそも煮てたが、それ以上のことは紹介されず、実は取り出そうとしたらでろりとなったりするんじゃないかという邪推もできたりもしちゃう。
そこにきて従来品の熱に対する危険性だ。
従来品入りのみそしるを口に含んでいたりするんじゃないだろうな、俺。
CFに追加挿入で「従来品はこうなります」を入れてはもらえないだろうか。
実は耐熱性の向上したものと同じ、煮沸くらいではどうともならないのだとしても、日常的に触れる高温のものとして上位である煮沸を耐えたことにはかわりないのだから、まあいいだろう。
一方で「従来品はこうなります」で水銀みたいのが入ったビーカーが映ったとしても、それはおもしろいから。

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