毒薬の味2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
毒薬について。
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相手に何らかの健康的危害を与えるための毒薬。
テレビドラマかなにかで、それは遠隔的な犯行を可能にするために使用されることがある。
例えば酔い止め。
酔い止めの薬として毒薬を持たせるのである。
飲んだら犯行が成立するし、飲まなかったら次回試せばよい。
しかしである。
もし被害者が隣で酔った人のために、その毒薬を渡してしまったりしたら、どうだ。
それに、たまたまその毒薬を落としてしまったときに、たまたま地べたで寝ていた人があくびをしたら、どうだ。
毒殺をもくろんだ策略家であるらしかった加害者は、彼的にはかんべんしてほしい無差別殺人犯になってしまうだろう。
あるいは料理にいれての毒キャリーオーバーを狙った犯行。
これだって、どうだ。
毒を入れた料理が案外おいしくなってしまって、好評を博してしまったりして、売り出してしまったりして。
成分表示のところに「その他」とか書くはめになったら、どうだ。
お皿を洗ったときに、流しから毒薬が流されてしまい、川で子供たちが遊んでいたら、どうだ。
自分の親が水浴びをしていたら、どうだ。
その2km下流で恋人が水浴びをしていたら、どうだ。
さらに2km下流で潜水をしていた人が、あくびをしたら、どうだ。
そんなことを考えると、毒でどうこうはパフォーマンスが悪そうだし、何よりいけない。
昔、どこぞのヨーロッパなどで動物が行った犯罪を裁く裁判が行われていたらしい。
数ある疑問もあれど、何よりも「ぬれぎぬを着せやすい」彼らにとってはあんまりな話である。
それは毒薬だって同じだ。
物質だって悪者にしちゃあいけない。

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