トリコロール

先日、何らかの事情があり、だんご3兄弟を描くにいたりました。
流行っているころですら、それほど注目していなかったそれを、何の資料を参考にすることなく描くのは難しいと思われます。
しかし、出来上がったそれは「だんご3兄弟です」と近くに書いてあればそう認識できる。
どうにかそういったものを描くことができました。
なんとなく気を良くした私は、近くにいたものに「だんご3兄弟を描いてみせよ」と要求してみました。
すると、やはり「だんご3兄弟なんだろうな」という絵を、その人は完成させました。
このとき私は、その絵と私の絵に奇妙な共通点を見出したのです。
だんごの3つ刺さった串、だんごにはそれぞれ顔がある。
それは共通点として当たり前だと思ったのですが、問題はその表情。
だんご上から「普通の顔」「いばった顔」「困った顔」の順。
その表情の順が、同じだったのです。
この事実を考えるにあたって、私はまず「だんご3兄弟の歌」を思い出そうとしました。
確かそれは、3つのだんごそれぞれに性格があることを示唆するフレーズがあったように思ったのです。
しかし思い出せませんでした。
今でも思い出せません。
そんなものが私達のだんご3兄弟に与える情報は、ほぼ皆無でしょう。
次に考えたのが「だんご3兄弟の絵がそうなっているのではないか」ということです。
あまり注目しなかったにしても、何回か私達の目に「だんご3兄弟」は触れているはずです。
結局、そもそもそれが「普通の顔」「いばった顔」「困った顔」なのであって、それが今回の表情同様事件に影響しているのではないだろうか、ということです。
違いました。
調べてみると、「だんご3兄弟」はみんな、微妙な表情です。
やや笑みを浮かべているようですが、基本的には自宅風呂場の表情でした。
彼らの表情に「普通の顔」「いばった顔」「困った顔」の抑揚なぞなかったのです。
私の思いついた仮説は正解ではなく、この問題は暗礁に乗り上げました。
「だんご3兄弟を描いたとき、その表情はなぜ上から「普通の顔」「いばった顔」「困った顔」なのか」
次回、少なくとも解決だけはしません。

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