ひどくでかい

例えば、かまきりである。
かまきりが人間と同じくらいの大きさだったとしたら、これは怖いだろう。
動きは素早いし、ぎりぎり人間を常食にできそうだし。
アリが人並みにでかくなる映画があったりもしたが、とにかくこの手のものがでかくなると怖いのである。
ところで、これはどうだろう。
「関越地方を覆う羽を持つ、蛾」
でかすぎて、もはや怖くない。
なにかの冗談のような気がする。
富士の火口に頭をつっこむハナムグリ。
ジャンプするごとに砂煙が黄河まで届く、ノミ。
エベレストに腰掛けるチワワ。
月でじゃれるねこ。
太陽系おはじきな幼女。
これらは圧倒的被害をもたらしそうだが、ここまでくれば人間様が思うのは怖いどうこうではなく「もういいっすよ」しかない。
「うははでかすぎるにもほどがあるだろ」
半笑いで、あきらめである。
恐怖というのは、実はかなりの「ほどよさ」がないと成り立たないという、妙な例でした。
何故か結論が出た。

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