受動ヒーロー

「特撮ヒーローが変身するとき、奇妙なポーズをとるのはなぜか?」という疑問を投げかける文章を、僕はいくつか見てきた。
こういう話は概してゆるおもろい。
詳細を覚えていればもう少し攻められる疑問だが、あいにく記憶がフォーマットされてしまっている。
あの手の変身ポーズに必然性があるとすれば、それは明らかに「変身に不可欠」ということで、
「変身前に無性にポーズをとりたくなるのです。」
「こういうポーズがあると、出資者が増えるのです。」
という理由で行われるのではないだろう。
そして「変身に不可欠」ということは、ポーズが変身のトリガーもしくはパスワードのようなものと考えて間違いない。
もしかしたらポーズの動作は「内臓はすみっこに移動させて・・・」みたいな意味を持っているかもしれないが、細かいのはおいといて、とにかく必要なのだ。
今回は「この動作が変身始動トリガーだったら困るな」というのを考えてみた。
・メール受信
携帯電話に、ある特定人物(斑鳩指令本部長)からYou’ve Got Mailすると、変身してしまうのである。
おそらく受信時のピコピコ光るのが特定のリズムを刻み、それが「何とか膜」や「何とか体」を通して人体に入り込み、全身に
メールリズミネーションが展開、変身となる。
事件は会議室で起きてるんじゃないわけだが、変身は起きてしまうんである。
ヒーローはすばやい退室を、一般人より多く心がける。
間に合わないときは「ちょっとすいません」と一声ことわる事を心がけながら、あいにくの変身となる。
ちなみに彼女からの電話が来ても、ある意味変身しているよね、との周辺スタッフからの確かな情報。
※一応「返信・・・変身」をかけていることを明記しておく
・つまづき
そこらでつまづいたら、変身が始まってしまう。
おそらく、足の人差し指に当たる部分がON/OFFのスイッチなのである。
このような動作が変身始動トリガーだと、必然的に高齢になるにつれ変身頻度が上昇する。
また、上記「メール受信」がある程度突発的な事件に対して対応できる(事件起こる→本部長が事件を確認→ヒーローにメールを送る)
変身始動トリガーであることに対して、今回の「つまづき」は、それが自体がちょっとした突発的事件であり、
いわゆる「融通が利かない」。
わざとつまづくのは、難しいことなのである。
したがって、事件の知らせが入ると、ヒーローはまず、川原に向かう。
・古い友人に偶然出会う
この始動トリガーも「つまづき」タイプであるがゆえ、「融通が利かない」という同様の懸念点がある。
「どのくらい古い友人からトリガーとなり得るのか」という点にも関係するが、
なによりもその友人から「お前、ずいぶん変わったなー」と言われること、うけあいである。
---------------–
うん。
やだね。
変身後、いくら経験しても慣れないので、少しだけうろたえるヒーローが目に浮かぶ。
次回「変身状態」について。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です