封筒その1

昔のドラマなどで「カミソリの入った封筒」というものが登場した。
いやがらせなどの目的で、相手に送るのだ。
このあいだ、開放骨折について書いていた時に思い出した。
そんなもの送られたら、さぞかしいやだろうな、と思ったけど、反面、あれで手を怪我することはあるのかな、と疑問に思った。
封筒を開けるとき、ハサミや手で封を開ける人は、大抵中身も一緒に破かないように、光に封筒を透かすと思う。
このときのカミソリの気持ちと言ったら、ない。
そして、この時点で相手をカミソリで傷つけるという目的は、達成されない。
(おそらく、カミソリを見つけた人は、その封筒を内側から開けるために、わざわざ入れてくれたんだなと感謝し、封筒を思いっきり、ひと振りするだろう)
また、透かさずに封を開けても、さらにその中のものを、封筒に手を突っ込んで探すような人でなくては、手負わせることはできないだろう。
やはり「カミソリの入った封筒」の目的は、いやがらせ以外のナニモノでもないのだ。
確かに封筒を振るとカミソリが出てきたら、精神的なダメージは大きい。
また、いやがらせの効力として十分なだけでなく、封筒がカミソリ分重いので「何かいいもの入っているんじゃないか」という期待との落差による追加ダメージも見込める。
いやだなぁ。
しかし、いやがらせが目的だとすると、相手を傷つけるかもしれないカミソリを用いていることは、ちょっとセンスない、とも思う。
次回
こんな手紙はいやだ。