本日のディスカッション
「ジェットコースターが上手」というものについて
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中略
<黒ぶちメガネにも、モテる黒ぶちとモテない黒ぶちがある件について>
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「で、何よジェットコースターが上手って」
「なんかメモに書いてありました」
「難しいな」
「確かに」
「とにかくジェットコースターっていうのにテクニックが必要ない、というのが難しい」
「そうですね。例えば個人で操縦するものなんだったら、うまいヘタはありそうなんですけれど」
「うん。だが、ジェットコースターは自動で動く。乗っている人の技術は一見、無関係だ」
「誰かと得点を争うというものでもないし」
「まあ、普通に考えると「怖がらない」「叫び声をあげない」というのがプロ。言い換えて上手、と言えなくもないな」
「そうですね」
「例えば、それまでは背が低いんだけど、ジェットコースターに乗るタイミングで身長制限を超す身長へアップするというのはどうだろうか」
「どうだろうか、って厳かに提案されても」
「ちょっと難しいよね」
「ただ、乗る直前で体調をジェットコースターシフトできたりすると、上手とは言えそうかな」
「何ですか、ジェットコースターシフトの体調って」
「胃の四方八方にバネをつけてだな、どの方向から力が加わっても、バッファーとして衝撃を和らげてくれる」
「体調じゃなくて手術ですね」
「それに、それで上手というのなら、ジェットコースターは胃がすべて、とも言えそうです」
「こういうのはどうだろう。ジェットコースターに乗る少し前に、顔面撮影用カメラの準備をささっとできる」
「そして乗り込む時間になったら、誰の手も煩わせることなく、そのカメラをさっと装着し、速やかにジェットコースター最前列に着席する」
「自分でベルト、バーを所定の位置に設定し、スタッフの人にOKサインを出す」
「顔の表情が出やすいように、顔マッサージして、発進」
「確かにジェットコースター上手いね、その人」
「だろ」
「全然話が違うんだけどさ」
「うん」
「ジェットコースターの最前列でハンドルっぽい丸いの握ってさ」
「うん」
「あたかもジェットコースターを運転してる風にするとおもしろそうじゃない?」
「あーたしかに」
「ジェットコースターの怖さの何%かって、自分で運転できないところだと思うんだ」
「だから、自分で運転している気分になれば、少しは怖くないかもしれないじゃん」
「どちらにせよ、ジェットコースターでハンドル握ってる人ってのも」
「そりゃあジェットコースター、上手いね」
カテゴリー: 部室
グッドデザイン
本日のディスカッション
「のほう」というものについて
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中略
<ピーチティを選んだ時点でぶりっこもいいところだ>
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「のほう、ってのはどういうことですか?」
「じゃないほう芸人ってあるでしょ。あれだよ」
「で、それでどんなディスカッションになるんですか」
「こないだ友達がさ」
「バーバパパの気持ち悪くないほう、って言ってさ。困っちゃって」
「というと?」
「ほら、たいてい「~のほう」ってなると考えることは2つで、そのどちらかってなるじゃん」
「けど、バーバパパは全員気持ち悪いから、気持ち悪くないほうって言われても困っちゃったんだよ」
「確かに、「のほう」で考えられることがたくさんあると分かんなくなりそうですね」
「タイガースの、きぐるみ着てないほう」
「それは分かりますね。着てるか着てないかの2つですから。ほとんどのタイガースがそれに当たりますね」
「ゴレンジャーの、色違いのほう」
「これはわからない。みんな色も、目のところもばらばらですから」
「バーバパパの、グッドデザイン賞を受賞してないほう」
「グッドデザイン賞を取ってたりするんですか?」
「バーバパパの、グッドデザイン賞を受賞しているほう」
「どちらがバーバパパにとって幸せなんでしょうかね」
「バーバパパの、正月におじいさんが、すおっすおって吸うほう」
「これは幸せじゃないうえに、加害者になる可能性もありますね」
アドリブ
本日のディスカッション
「アドリブについて」
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中略
?お笑いを芸術にしようとしたやつは誰だ?
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「アドリブに強い人と、弱い人っていますよね」
「確かに」
「アドリブに強い人は、逆に台本あったり、道筋がひらめいちゃったら、逆にぎくしゃくする感じらしいよ」
「アドリブ・ヒトラー」
「この話題ふったあげくにそんなこというんじゃ、なんだか2重にだめですね」
「ダブルパンチですね」
「・・・」
「ほら、例えばお前すわってるいす。その背もたれに何をセットしていたら面白いと思う?」
「ああ、確かにこういうのもアドリブと言えますかね」
「八宝菜」
「ホヤ」
「足で踏むタイプのつぼ押し」
「アポジモータ」
「程よく水切りしたい豆腐」
「ただ俺、思うんだけど、アドリブを「要求するって形で表現するとき」には、もっと広く、自由でなくちゃいけないんじゃないかな」
「制限は最小限にするんだ」
「というと?」
「いすが制限だとしたら、さっきの背もたれの件は、アドリブをたしなむ上でちょっと過多な制限なんだよ」
「けどそうなると、さっきのお題はどうなっちゃうんです?」
「うーん。例えば、いす自体を使って面白いことをする、とかかな」
「バランス芸しか思いつかないですね」
「しかも面白いというよりは感心ですかね」
「新しい形のいすを自由にデザインしてみる」
「なんか課題じみてますね」
「きゆづきさとこの漫画でありそうですね」
「難しいな」
「こういうのはどうでしょう」
「うん?」
「いす!! あはははははははははははははははは!!」
「お、なんか自由だ」
「なんか、いすを見てすぐに思いついたことがあって、それをかなりシンプルに表現している感じですね」
「説明ありがとう」
「いす!! いーすいすいすいす!! いーすいすいすいす!!」
「さも何かが鳴いているかのように、いすだ」
「なんかアドリブと違う気もしますが」
「そりゃお前、さっき言った「アドリブを要求」の前提が、ちょっとへんだからだよ」
「今日はいすばかりになってしまいましたが」
「まあいす、たくさんあるしな」
「でもアドリブって、そう意識した時点でなかなかその場では再生しないですね」
「まあそうだな。じゃあ帰るか。でも、寄り道しよう」
「どこですか?」
「学校の前の民家だ」
「ああ、木のたくさん植わっている」
「あそこのおじいさん、朝に打ち水するよな」
「ええ」
「外に置いてあるバケツの水を、塗料に入れ替えておく」
「はい」
「それだけで次の日、アートができるって寸法さ」
「それもアドリブとは違うんじゃないですかね」
粘り腰
本日のディスカッション
「近頃の朝青龍話題における惰性について」
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中略
?朝青龍のあだ名がおてもやんだったら、もっと違ったかもについて?
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「ということで、朝青龍についてです」
「今日の朝も、なんだか朝青龍でしたよ」
「そんなにか、という感じだよね」
「大きくくくって、朝青龍ファンが多すぎるよ」
「大きくくくってって、なんだか「大き」を注目しろっていう風に見えますね」
「僕が思うに、じゃあ朝青龍やんなかったら何やるんだという風があると思う」
「風が」
「そう」
「もう落ち着いていいんじゃないか。次回話題でいいんじゃないか。みんなそう思っているけど、なんとなく朝青龍で落ち着いちゃった」
「いや、落ち着いたというよりか、ね」
「惰性。何かの惰性で、朝青龍なんだよ」
「さすが横綱、ここまで居残り続けるなんて。粘り腰ですね」
「こらお前!!」
「じゃあ何がこの惰性を止めるんですかね」
「正直、この流れはいやだね」
「どんどん面白いこと挙げて、みたいな」
「いやですね」
「ないよ面白いの」
「・・・惰性、結構いいんじゃないのか?」
「ああ、僕もそう思ってましたよ」
「いいじゃない、朝青龍の惰性。本人がいやじゃなければいいんだけど」
「そうそう」
「・・・実を言うと俺、小2から惰性なんだ」
「俺は中1から、もう惰性期に入った」
「早熟なのかあほなのか、よくわかりませんね」
「部長はもう惰性期も終わってるよな」
「え、そうなんですか」
「俺はもう、あれだ」
「・・・」
「根づきだ、根づき。根づ期」
「確かに惰性期終わってますね」
誰の。
本日のディスカッション
「文化祭の出し物、お化け屋敷の反省会」
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中略
?教室の広さでは、お化け屋敷は成立しないっぽい件について?
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「ということで、気になった客についてです」
「あんましキャーキャーいう人、いませんでしたね」
「うーん、そうだね」
「その点、出口でアンケートとっといてあるんで」
「来年も視野に入れてたんだ・・・」
「まあ見てみよう」
「怖くない理由。はっきり言って、全部同じ内容でした」
「どういうこと?」
「甘い香りがして、なんとなく怖くなかった、とあります」
「D組のクレープか」
「確かにいいにおいしてましたね」
「やっぱし、お化け屋敷ではいいにおいがしたらだめなんですね」
「こればかりはなあ」
「線香でも用意すればよかったですかね」
「で、気になった客とかいた?」
「一人いましたね」
「どんな?」
「あの、白い手だけが見えてて、いきなり動くアトラクションあったじゃないですか」
「自信満々だね」
「あそこ。大抵の人は「手だーっ!!」とか「わーっ!!」ってなるじゃないですか」
「動くとわかっていても、ありゃあやっぱし怖いよね。暗いし。」
「ある客だったんですが、大声で「誰のーっ!!」って叫んだんですよ」
「ああ、けっこういいね」
「いいですね。誰の」
「かなりいいね。確認してどうこうならないのに、ね。色んなところで使えるね」
「ほらあそこ。用務員のおじさんが掃除したのに、もう落ち葉が落ちてる」
「用務員のおじさん、たぶん言いますよ。誰の?って」
「言うね」
「もう、落ち葉誰のー、って」
「あ、用務員さんが掃除さぼって休んでる!!」
「・・・せーのっ」
「用務員さん、誰のーっ!?」
ワンカップ
本日のディスカッション
「楽天の野村監督は、なぜいつも酔っているふうなのか」
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中略
?スポーツえらい人グランプリで盛り上がる?
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「ということで、なぜノムさんはあんなに酔ってるふうなのかという話です」
「妻関係はどうしましょう」
「妻はまだ寝かせ時なのでは」
「わかりました」
「でも、なんであんなに疲れているんでしょうかね」
「・・・もうろう会見」
「やっぱあれは酔ってるんだよ」
「友達が、ワンカップを口にして大声出してる監督を見たって」
「どういうこと?」
「どうやらワンカップとメガホンを間違えていたみたいなんだ」
「そんな」
「そしてカップを吸いつけて遊んで、口の周りがうっ血して青くなったんだよ」
「図鑑に載ってない虫」じゃないんだから。それに、なったんだよって。あたかも監督の口の周りがいつも青いみたいに言うな」
「それに、いまどきメガホンを使うのか、プロ野球って」
「バット型のやつだって」
「あれ、選手も使うのか」
「観客用かと思ってた」
「結構あれを手にするのって、恥ずかしいよね」
「こんこんやっちゃうんだよな」
「あ?とか言ったりね」
「あと、タオルとか詰めたり」
「持ち帰るとき邪魔だったり」
「とにかく。監督は酔ってるね。だからインタビューに対して、あんなにのらりくらり会話なんだよ」
「じゃあ今度、野球中継を見てワンカップがベンチに置いてあるかをみんなで確認するか」
「そうだね」
「じゃあ、今日の給食どきの放送でも確認するよう、全校生徒に伝えておくよ」
「いやあ、こういうときに放送委員がいると」
「心強いよね」
嫉妬
本日のディスカッション
「ニュースキャスターを困らせたい」
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中略
?どの女子アナが好きか?
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「ということで、麗しき女子アナの隣に鎮座するニュースキャスターに軽い嫉妬を覚えた私たちは、なんとかして彼を困らせるという考えにたどり着きましたが、その方法が未解決です」
「少しダンジョン処置ですね」
「男尊女卑」
「もちろん、放送局には私たちはいないわけですから、その点を考えないとなりません」
「でも、どうせなら報道中に困らせたいですね」
「報道するニュースが説明しにくいものであれば、困るんじゃないでしょうか」
「え、事件起こすって方針。まあ、本当はだめだけど、実践するわけじゃないから、法に触れる内容も仕方がないか」
「はい」
「どうぞ」
「まずですね。事件を起こします。そして、現場に自分のDNA情報をインプットしたメディアを置いておくのです」
「・・・それで」
「報道しづらそうじゃありませんか。DNA情報のおかげで犯人は逮捕できるわけですが、「DNA鑑定の結果」というわけでもありませんから。」
「意図が分からない事件として、盛り上がりそうですね」
「というか、実際に報道される前段階の仕事の人を、むしろ困らせるだろ、それ」
「・・・ところで、メディアは何にするつもりなのかな」
「A3です」
「まさかの紙だよ」
「君のDNA情報は、それで足りるの」
「もちろん要所要所だけを書きます」
「まさかの手書きだよ」
「でも、それでも紙面は限られているだろうし。ん、DNA情報だけでは犯人逮捕にはいたらないんじゃない」
「・・・僕には、警察はたどり着けます」
「きみはなかなか、興味深い人生を送ってきているようだな」
「他には」
「もう、横に読んだら「うんこ」と読めるような原稿をかかざるを得ない事件をどうにかして起こす、とかしかないんじゃないでしょうか」
「難しいな、それ。」
「からあげ、とか読めたら、ちょっと読んじゃいますね、そこ」
「かきつばた、とかも」
「うーん。仕方がない。案もないし、ニュースキャスターを困らせると、そのニュースを見ている多くの人も困らせるだろうから、止めておくか」
「そうですね。全然悪くないですし」
「白井、バールはもう置いておけ」
「・・・」
「全然悪くないですし」
「全然悪くないよな、白井」
「わかりました」
居眠り
本日のディスカッション
「居眠り後、開口一番に喋ったら面白いこと」
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中略
?居眠りシチュエーションについて盛り上がり中?
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「ということで、居眠りするのに最高のシチュエーションはプール後の津久田の授業(数学?)、ということになったわけですが、そこでびくっとして起きたとき、何を言うのがいいか、という点が未解決です」
「津久田の声、テノールですもんね」
「なんかテノールの使い方、おかしくね?」
「それよりも、何を言ったらいいのかを考えよう」
「えー、別にそんなのいいじゃないですか。その考えをどうこうするでもなく」
「機会がありしだい、本日一番面白くなかった案がその筋経由で体育館に、名前とともに貼り出されます」
「何がいいだろう」
「血糖値が下がりすぎちゃった?、というのは、どうでしょう」
「いきなり貼り出し最有力候補の登場だね」
「貼り出しブンブン丸」
「貼り出し白い巨塔」
「・・・」
「あ、いま、すげーまぶたの裏の模様が変化しまくってた、というのはどうでしょう?」
「なんか気持ち悪いなぁ」
「やっとこっちの世界に戻ってこれた?」
「我未だ木鶏足りえず」
「ははーん。どうりで眠いわけだ」
「そこにいるのは分かっている」
「なーんてね。フィクションだよ、フィクション」
「・・・みんな、こんな話なのに、よく出ますね」
「あーつかれたー、はどうだろう」
「え、普通じゃないですか?」
「ちょっとマトリックスという面で、パクリっぽいしね」
「いやぁ、結構面白いな」
「というと?」
「この彼は、周りに寝ていることがばれていないと思っているんだ。私は今までずっと問題を考えていた。だから動かなかったんだ、ということを、「あーつかれたー」でアピールできると思っているんだよ」
「策士ですね」
「肩凝ったー、も類似案件ですね」
・・・
「結構出たね。今日は日も暮れてきたので、終わりにしよう」
=====
数日後。
「津久田の小文字のエックスの書き方、嫌いなんだよね」
「あ、ちょっと!!、部長が居眠りしてるよ」
「ほんとだ」
「こないだの会議、あんなテーマにしたくらいだから、起きたときなんかするかもよ?」
「落胆しすぎない程度に、気にしておこう」
・・・
「あ、起きたよ」
「しっ、静かに・・・」
「・・・うーん、ふあぁ?。」
「・・・」
「(また寝たよ・・・)」
「(は、貼り出しブンブン丸・・・!!)」
泣きたがる見せたがる
本日のディスカッション
「近頃の、泣きたがりについて」
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中略
?結構前から、泣けるモノがひとつのカテゴリになってるよね?
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「なんだか、みんな泣きたがっているんだよね、さっこん。」
「お。昨今って、ひらがな読みすると、なんかかわいいね。」
「お前、ひらがな読み、どのくらい練習したらできた?。」
「確かにうまいね。ちゃんとひらがなになってるもん。」
「ひらがな読み、とりあえずよくね?」
「そうだった。みんな泣きたがっていることについてだった。」
「それ、部活動として考えてもいいのでしょうか。」
「もちろん。」
「面白いのは、ただ泣きたがってるだけじゃない人が、少しいるんだよね。」
「と、言うと?」
「泣いてるのを見せたい、って人もいるんだ。」
「そんな人、いるか??。」
「もちろん、ほとんどはそうじゃないよ。素直に、どうしようもなく泣けてきて、結果見られちゃった、みたいな。」
「普通、そうでしょ。」
「でも、例えば映画なんかを見に行くとき、誰かと一緒だったら、そりゃ泣くのを見られる危険性をはらんでいるわけだよね。」
「危険、って。」
「これはやっぱり、単に感動する、泣く以上の、何かを求めようとしているよね。」
「お前、やなヤツだな。」
「10年来。」
「君、年来の使い方、少しへんかも。」
「ただ泣きたいだけなら、アイテムを手に入れて、一人で堪能すればいいんだし。」
「泣きたいなら、夜に湖に出かけて、その岸辺で一人、月明かりを浴びながらしろよって、テレビで大竹まことが言ってた。」
「そうかもしれないけどさ。でも、そういう映画を誰かと見るときにはさ、互いに泣く見るどうこうの考えなんて抜き、でいいじゃない。」
「そうだけどね。確かに十分。でもそれも、さっきの「何かを求める」の「何か」、によると思うよ。」
「うん。その何かが「悲しいの→なぐさめてよね」だったら、愛いヤツ!!となるけど「悲しいの→涙が出るの→腹が減るの→ディナー」とかだったら、ちょっとやだね。」
「そういえば、泣いたあとはなんだか腹減るよね。」
「よく、泣きながら大盛り定食を食べてる人、いるもんね。」
「いるか?。そんな漫☆画太郎に出てきそうな人。」
「ちょっと、出し入れ激しすぎね?」
「同意得られないんだね。泣きながら大盛り定食を食べてる人って。」
「同意が得られていないのは、部長です。」
「・・・うっ。そ、そんなことないだろ。捕らえ方の違いだろ。」
「すいません。間違えました。」
「・・・。」
「いつも同意が得られていないのは、部長です。でした。」
「・・・・・・うっ。うっ。」
「まぁ、そんなことまで涙で求める人も、そんなにいないでしょ。」
「そうかもね。」
「となると「泣きたがる見せたがる」の関係はアベックにとって、ちょっと進んだコミュニケーション法なのかもね。」
「アベックって。」
「じゃあ、対。」
「君、じゃあの使い方、少しへんかも。」
「うっ。うっ。」
「・・・でも、それは対、2人までの話しだなぁ。」
「副部長まで、対って。」
「確かに3人以上でその「泣きたがる見せたがる」がいると、少しめんどいな。」
「うん。そして。」
「うっ。うっ。」
「見せたがってないのに泣いてるってのも。」
「・・・だね。」
もうすぐ万博
本日のディスカッション
「サイボーグを作る」
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中略
?サイボーグの作り方について会議中?
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「ということで、我々の部費ではサイボーグ無理、となったわけですが、ひとつ問題があります」
「なんですか?」
「今度の文化祭にサイボーグを出展することにしちゃっています」
「明日ですね」
「はっきり言って、本日の会議がどのような結末になろうとも、サイボーグをでっち上げることだけは決まっていました」
「どうしましょう」
「…白井、ただ座っているだけでいい」
「わかりました」
「となると、あとはどのように白井をサイボーグっぽく見せるかだな」
「とにかく動くとボロが出るから、周りのアイテムでかもすんですね」
「うまいですね、ボロとロボをかけるなんて」
「やはり、万人が納得するのは燃料缶を横に置いておくのが、いいな」
「でも、同様にデフォであるコードと、なんとなく競合しません?」
「油か。電気か、か…」
「白井、どっちだ」
「エントリープラグみたいなので、お願いします」
「他には何かあるかな」
「ほっぺにネジを付けるのはどうでしょう」
「何か、口から部品を取り込んだように見えますね」
「ナイスだ、新入部員」
「でも、ネジでいいんでしょうか」
「うーん。ナットとか、あるしね」
「白井、どうだ」
「殻は取り入れません。中身だけです」
「ほっぺにネジをつけるとして、他には」
「朝起きると、OS立ち上がり音がするのは、どうでしょう」
「いいけど、白井は座っているだけだしな」
「じゃあ、通常は目をつむっておいてもらって、用意したマウスをクリックすると、立ち上がり音とともに目を開ける、というのは?」
「もう時間がない。どうにか準備できそうだから、これも採用だね」
「よし、これだけやれば、文化祭レベルとして、誰も怒らないだろう」
「よかったですね」
「じゃあ明日、白井頼むぞ」
「コチラコソ オネガイシマス」
「おぉ、白井。さっきより、よくなってるぞ…」
「おぉ・・・」
・・・当日。
文化祭は、うまく行き過ぎました。