かけごえ

掛け声というのだろうか。
例えば飲み会でよくあった「いっき、いっき!!・・・」というアレだ。
このときの「いっき、いっき!!」は、「飲んで!! 飲んで!!」ということだろう。
是非はあれど、意味のわかる掛け声である。
ではこれはどうだろう。
「あーかだま、あーかだま!!」
昨日、福引大会のようなものにて出会った、1等である赤玉を所望するらしい掛け声である。
実は上記大会はうそで、その点申し訳ないのだが、このような掛け声もあるよね、の確認。
ともかく、掛け声はそれだけで意味を持たなければならない。
そうでないと、よくわからない何かに、もしくは聞き手の受容能力に依存したものになってしまうから。
「ラリアット、ラリアット!!」
決め技をラリアットにしてくれ、というファンの要望である。
「かたぎりはいり、かたぎりはいり!!」
なかなか前に出てこない片桐はいりを要求するファンの声である。
「灰皿、灰皿!!」
タバコの灰が今にも落ちそうなお父さんで、掛け声出してる暇があるならお前がどうにかしろという、少々腹の立つ掛け声である。
「乾け、乾け!!」
何が乾いてほしいのかはナゾだが、おそらく掛け声で乾きが早くなることはないであろう。
「雨、雨!!」
雨乞いである。
「パンチラ、パンチラ!!」
この要求でパンチラしてしまったとしたら、それはパンチラではなく、たぶん露出。
すなわち、故意である。
(注:パンチラって故意でもあるのかどうか、わかりません)
「印籠、印籠!!」
コメントなし。
「アホ毛、アホ毛!!」
これもパンチラと同様。
この要求でアホ毛を用意してしまったとしたら、それはアホ毛ではなく、たぶんコスプレの一環である。
「拍手、拍手!!」
この掛け声は秀逸だ。言ってるお前がしてやれよの体である。
「終わり、終わり!!」
そこまで望まれちゃあね。
かけごえ、終わり。

かきかた

「書けないとちょっと恥ずかしい漢字」というものがあるとするならば、それは何だろう。
見た目がシンプルなものだろうか。
義務教育全般で取得するべきものだろうか。
それとも自分の名前だろうか。
僕の思いついたのは「愛」。
書けないと、必然的にこうなる。
「愛って、どう書くの?」
なんとなく90年代、月9の様相である。

もっとなにかこう。

「ハッピーエンド」というものがあるんだったら、もっと様々な「ハッピーなんとか」とか「バッドなんとか」があってもいいような気がするため、筆を取った。
=====
「ハッピークエスチョン」の巻
=====
・鴨がネギをしょって来てくれました。お風呂に入りたそうなのですが、どうしますか?
・あなたが「好き」と言おうとしたから、あわててあなたの唇に指を当てたの。その指、なにゆびだー?
・右の道には金銀財宝があります。左の道にも同量の金銀財宝があります。どちらに行きますか?
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ひどい。
もっとなにかこう、おもしろいことになる気がしたのだが。
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「バッドクエスチョン」の巻
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・あなたは既に死んで久しいですが、何で首を絞められましたか?
・自信に満ち溢れた表情をしているマジシャンがいますが、シルクハットから鳩が顔を出しています。どうしますか?
・難問について、名指しで解答を求められたあなた。お助けアイテムとしてリップクリームが用意されました。どうしますか?
・ジョギングをして、喉が渇いているあなた。しかしどうしても練乳とボルシチしか用意できません。どうしますか。
=====
これもひどい。
もっとなにかこう、おもしろいことになる気がしたのだが。
バッドエンド。

リモコン

「いま、ちょっといい?」
「なに?」
「テレビのリモコンなくしちゃったじゃん」
「うん」
「リモコン買っていきたいんだけどさ、メーカーがわかんないから」
「うん」
「ちょっとテレビの裏見てくれない」
「いいよ」
「で、何て書いてある?」
「うーん、よくわかんない」
「え、何も書いてないの?」
「ちょっと待って、重いから」
「よしまず置こうか、そしてそっちの裏じゃないね」
「置いたよ」
「テレビの、無理しない方の裏側見てみて」
「わかった」
「どう?」
「ブイとか数字ばっか」
「何か他には?。メーカーっぽいやつ」
「コーリアって書いてある」
「国を挙げてのメーカー名だね。他には?」
「オージって書いてある」
「OG?、スパロボか何か?」
「あと、VIDEOって書いてある」
「超有名メーカー名だね。他には?」
「警告って書いてある」
「威圧的なうえに、魅力ないメーカー名だね。他には?」
「もう少し調べてみるから、あとでまたかけるね」
「わかった」



「もしもし」
「どう?」
「リモコン見つかったよ」
「万事解決だね」

花子と息切れ

確かポンキッキーズで「花子さんがきた」という歌があり、僕はそのものまねができるのだった。
詳細は各自調べてもらいたいのだがこの歌、ものまねを披露するシチュエーションが、ほぼない。
痛快すぎるのである。
そしてものまねをしているとき、少々あほっぽくならざるを得ないのも困ったところ。
さらに、ひどく喉を痛めすらするのである。
昔、ポンキッキーズのCDを流し、大合唱しながらのドライブをしたことがある。
トイレの花子さんになるところだった。
すなわち、喉を痛めて息切れし、運転に支障をきたすのである。
しかもドライブ中は、トンネル通過時に息を止めなくちゃいけないわけだから、それは大変なことなのだった。
しかしあんしん。
冒頭にもあるように、このものまねを披露するシチュエーションはない。
喉は安泰と言えよう。

おてつき

「コーヒーをどうぞ」
「で、三枝(さえぐさ)先生は、どのようにお考えで?」
「確かに昔より、悪いイメージもないですしね」
「離婚の原因としては、どのようなものがあるんでしょう」
「実に多種多様です。性格が合わないとか、不倫とか」
「ええ」
「しかし面白いことに、どんな離婚のケースであれ、あるひとつのキーワードが聞かれるのです」
「というと?」
「このキーワードを聞かなかったケースは、ありません。もちろんみなさん意識されていないでしょうけど、離婚のことで言いたい、何かを表すのに、どうしても使うのです」
「それは」
「おてつき、です」
「おてつき、ですか」
「別に、結婚に早まったことを言っているのではないのです。ただ、何か分からないけど、おてつきをしてしまった、こうおっしゃるんです」
「いやですね、離婚の原因が「おてつき」って」
「そうですね」
「そういや貴女はご結婚されているんですか」
「いいえ」
「なんですか、お綺麗なのに。あ、もう時間ですので、失礼いたします」
その若い記者を見送ったあと、ほとんど残されたコーヒーを見て三枝はため息をつくのであった。
「またおてつきだよ」

伏せてみようか。

ずいぶん昔だと思うのだが、Sザエさんは週2回くらいやっていなかったっけ。
そんなことをせっかく思い出したのに、ぜんぜんノスタルジーなK分にはならないくらい、最近忙しい。
考えてみれば、最近久しくテレビを見ていない。
T京FレンドPクなんて、見たら見たでOMSRIと思うのだが、いかんせん時間が、ね。
早く帰ることもあるんだけど、なんだかテレビをつけるのもおっくうだし。
とかなんとか言って、ゲームはするんだよね、なんDかんD言って。
そういえばオリンピックをやっているのに、それも見てないな。
カーリンGって、OMSRそうだよね。
それにスケート。
僕はぜんぜんYったことないんだけど、あれを見ていると転んだときに他の選手のスケート刃が!!みたいなことを考えちゃって、怖いんだよね。
そりゃ他の選手は、競技中はいないんだろうけど、まあ想像しちゃうよね。
あ、もうこんな時間だ。
またKND。
追記
OMSRくなーし!!。

好きなもの

だいぶ古くて恐縮なのだが、昔「巨人・大鵬・卵焼き」という考え方があった。
と、考え方と言っても、当時の子供が好きなものを羅列しただけのものらしい。
では現在、「巨人・大鵬・卵焼き」はどうなっているのだろうか。
巨人、嫌い。
大鵬、知らない。
卵焼き、飽きた。
子供の実情をどれほど知っているかとなれば怪しいものであるが、それでも全く嗜好が「巨人・大鵬・卵焼き」にそぐわない子供は、結構多いのではないだろうか。
となると、古きよき時代の象徴とも言える「巨人・大鵬・卵焼き」は、消えてしまったのだろうか。
僕はそう思わない。
かなり大きな損失ではあるが、「好きなものの上位」ということに目をつむれば「巨人・大鵬・卵焼き」は誰にだって、平成生まれにだって、卵割にだって、それは存在している。
例:巨人ファンで大鵬ファン、卵ラブ
好きなものランキング
1位:巨人
2位:大鵬
3位:卵焼き



この場合、彼彼女にとっての「巨人・大鵬・卵焼き」は「123」となる。
例:相撲ファンで巨人ファン、卵アレルギー
好きなものランキング
1位:土俵
2位:巨人
3位:福山雅治
4位:ペンネ・アラビアータ
5位:大鵬



1752位:卵焼き



この場合、彼彼女にとっての「巨人・大鵬・卵焼き」は「251752」となる。
例:巨人嫌いで大鵬知らない、卵焼き飽きた
好きなものランキング
1位:二階堂先輩
2位:ぷっちょ
3位:スノボのときの藤見君
4位:チキンナゲット
5位:藤原竜也



2152位:毛玉
2152位:巨人
2152位:使用済みマウスピース
2152位:卵焼き
2152位:しらみ



2152位:ハングマン?
2152位:大鵬?
2152位:ガムラツイスト?



この場合、彼彼女にとっての「巨人・大鵬・卵焼き」は「2512」となる。
例はなんとなく女子が多かったようだが、それでも「巨人・大鵬・卵焼き」はある、というかあった。
本当によかった。

スキー

目覚めたら家の前に雪山ができていた。
なんだいいきなり。
次の日、人が集まってスキーやスノボをして遊んでいた。
うるさいなぁ。
その次の日、リフトができていた。
それなら滑ったろうかい。
そのくらいの物腰なので、今までスキー的なものは1回くらいしかしたことがない。
それは冬のスポーツが嫌いとかなのではなく、ただめんどくさいという「何か色々チャンス逃してんじゃないか」な理由、それだけだ。
誰某がスキーに行っているなどと聞きながら、僕は海のことを考えていた。
海といえば、ぜったいにタイドプールははずせない。
潮だまりとも言われるそれは、海の生き物の宝庫だ。
あそこでやどかりを一箇所に集めたり、石をひっくり返していれば、楽しくて時間を忘れる。
群れるゴンズイに石を投げたい。
よく見るが素早くて捕まえられない大きなカニを手にしたい。
それに比べて、砂浜はちょっと残念だ。
確かにきれいで泳ぐには素敵ゾーンなのだが、いかんせん海の生き物面では、タイドプールのようなときめきがない。
それでもたまに生き物がいるかと思えばクラゲであったりゴカイであったりと、正直面通しもしたくない連中が多い。
やっぱり潮だまりだよ、海は。
確かにスキーもすごく面白かったよな・・・。
でも潮だまりにはかなわないよな・・・。
などとぼんやり考えていたのだが、残念。
潮だまりに行くことも、そうそうないだろう。
なんせ行くとなると、目覚めたらさざなみが聞こえてなくちゃいけないもので。

待ってるよ。

「あったらいいな」というものは誰にもあるもので、そう思ったときのタイミングさえ間違わなければ、なかなか夢のあるものがそれに当たるはずだ。
タイミングを誤ると「あったらいいな」は「エアコン」「保険書」「便所」「サイフ」「消しごむ」などの残念なものばかりであり、相当あの人暑いんだなとか、あわててんだなの風である。
とはいえ、ここでタイムマシンだとか空を飛ぶことのできるアイテムだとかを考えてしまうのも考えもの。
これらはあまりに一般的な「あったらいいな」なので、こちらが「あったらいいな」と考えていなくても、すでに誰かが「あったらいいな」と考えてくれているため、その点安心なのである。
今なんとなく考えた「あったらいいな」
・中の詰まっているジャングルジム
・刃の長さが違うピンセット
・√(ルート)書きとり帳
・お手軽神輿
・セグウェイのりば
労力さえあれば実現できそうである。