前提:
パラレルワールドというものが存在する。
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「真実の口?。ああ、あの毎朝手首が落ちてるっていう?」
カテゴリー: ひとつきせきをもちこめば。
ちくわ
前提:
ちくわの穴にきゅうりの細切りを入れることが、アイデアの最終地点。
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「なんてことだ。ちくわときゅうりを使って全く新しい料理を考えださなければ、地球が滅びるなんて・・・」
キリン
前提:
あなたは、劇団四季「ライオンキング」のキリンの役が決まりました。
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僕はあんなに目立つ役をやりたくないので、明日から首の調子が悪い感じを出していくことにする。
音楽
前提:
人は小さい機械に音楽を詰めて、歩きながらそれを聴くことができるようになった。
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音楽からの解放をうたう運動は政治までも動かし、音楽プレーヤーのパッケージに「あなたの健康を損なうおそれがありますので聴きすぎに注意しましょう」という旨の表記にパッケージ面積40%を使用することを義務づけた。
印象派
前提:
絵のうまい人の絵は、その題材を最大限に活かす。
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絵のへたな人が山を描けば、その山はみるみるうちに荒廃していき、崩れて平野となる。
彼がりんごを描けば、早送りしたようにりんごは腐れ落ち、あとかたもなくなる。
絵の下手な人が描くものは、描き終えたときには既に現実には存在せず、それはある意味究極の印象派と言えなくもなく、結果この世界では印象派というのは結構褒め言葉ではない。
ポケット
前提:
手と反対側のポケットには、そのとき一番欲しいものが入っている。
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彼女が泣いていた。
仕方がないので、僕はそっと抱き寄せると、彼女のポケットから手榴弾のピンを取り出した。