道徳の証拠

「おかあさん。今日はわざわざお越しいただいてすいませんね」
「いいえそれは。ところで御用はどんなことなんでしょうか」
「うちの子が何かしましたでしょうか。学級崩壊のきっかけとか・・・?」
「いえいえ。そういうことではないんです。ただ少し気になる事がありまして」
「と、いいますと?」
「この間道徳の時間で「目標とする人」というのを生徒たちに書いてもらったんです」
「ええ」
「確かに、この年でちゃんとその人の名を挙げる事ができるのはすごくいいんですが」
「うちの子、誰を書いたんですか」
「目標の人、MIBなんですよ」
「MIB?」
「黒服の男で、映画にもなっています」
「詳細は省きますがオカルト事件のときに現れるとされていて、正体がわからない人たちだそうです。印象も残らないのだとか」
「そんな人が」
「そんな人が目標なんだというんです。ちょっと気になりましてね」
「はあ」
「何か心当たりありませんか、おかあさん」
「いいえ。ただ、わたしが言うのもなんですけど、本当に手のかからない子なんですよ」
「・・・ええ」
「だから、どこにいても何をしていても心配せずに済むといいますか、気にならないといいますか」
「・・・」
「ちょっと、心当たりはありませんね」
「・・・わかりました。とりあえず本日はもう結構です」
「あ、そうだ。今日帰ったらかずひろ君に宿題をわざと忘れるのはやめなさいと言っておいてください」
「彼は定期的に宿題を忘れるんですが、どうもわざとっぽいので」
「あら。だってよ、かずひろ」
「着々!!」

みつけだそう super treasure

♪みつけだそう super treasure
作詞 nimbus7942
作曲 nimbus7942
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♪朝日がいつもと変わらず 俺のほほを照らし出す
♪そっと なぜるかのように
♪人はなぜ 光を追い求めて生きるのか
♪たとえ 手が届かないものだとしても
♪みつけだそう からあげクン1個増量期間のスケジュール
♪ほら 道ばたに花が咲いているよ
♪みつけだそう ミッツ マングローブの女の部分
♪日が 落ちて暗くなる前に
♪get you
♪生ける屍たちの 駅へと続く行進なのさ
♪あの たどたどしい足取りの男は
♪屍だから 希望もないが夢もない
♪あると すれば昨日の酒の残り
♪みつけだそう ノースリーブにアームウォーマーの女が示す生肩の可能性
♪愚民 政治混沌の世界
♪みつけだそう サラダに混入したらしい 虫
♪日が 落ちて暗くなる前に
♪みつけだそう 遠足前の保険証
♪道ばたの 花が誰かに摘まれている
♪みつけだそう 早く虫
♪夕飯が 冷える前に
♪get you

延長コード先に咲く一輪

以前も書いた気がするが、この机上を見るだけでうんざりしてしまうコードの量。
いやだ。
しかし充電器などは片付けてしまうと、それはそれで面倒なわけで、どうにもコード地獄からは抜け出せないようだ。
今、コードにびっしりアブラムシがついていたらどうだろうと思いついた。
なかなかいろいろ使えそうなイメージのような気がする。
見た事があるのだ。
庭のバラ、若芽にアブラムシが足の踏み場もないくらいにみっちりついていたことを。
と、こういうときに「足の踏み場もない」を使用してもいいのだろうか。
まず気になるのは「足の踏み場もなくしているものが、けっこう踏んでしまってもいい」という今回のシチュエーション。
無益な殺生は好まないが、この場合のアブラムシは除去したい対象だ。
できないが、指でついーっとしなくてはバラがやられてしまうから。
それに話題の環境自体が足の大きさに届かないという点も気になる。
「バラの若芽に足の踏み場がない」とくれば「そうだよね」で終わってしまう。
そこにアブラムシがいようがいまいが踏み場の面積が増えるということはないから。
あれ、何の話だったか。
コードだ。
コードとくれば掃除機のあれだ。
今では少なくなってきたかもしれないが、あのしゅるしゅるとした動きに逸話はつきない。
確かグフのヒートロッドは、掃除機コードの巻き取りシステムが応用されていたはずだ。
あのしゅるーっとしたやつで、ガンダムをやるんだ、グフは。
そういえばヒートロッドには節があった。
それはなんとなく髪の毛のキューティクルを彷彿とさせる。
髪の毛にびっしりアブラムシがついている感じもいいなと思ったけど、ちょっと気持ち悪すぎる。
それにこうくると、髪の毛がコードの人を考えなくちゃいけない。
でもそれはトランスフォーマーか電脳少女か初音ミクか。
たぶん全部間違ってるけど、そういう人のコードをちゃんとコンセントに差してあげればすごく頭の回転が早くなるだろうし、なんだかフリスクのCMっぽい。
もっとシンプルに、コンセントを差すとコード先にバラが咲くってのもいいな。
机上、一花繚乱。

エコ人生論

風の強い日に気になる事と言ったら「回転する看板」。
時として武具ともなり得るその回転速度は、目を見張るものがある。
しかしもうひとつ気になる事ができた。
「両面の絵柄」だ。
「回転する看板」は、片方ずつ違う内容を描く。
勝手にそう考えていた。
回転によって両面が動的に切り替わるわけだから、より情報をのせる意味があるだろう。
それならば違うものを書くでしょう?。
ところがこないだ見た回転看板は、両面同じ事が書いてあった。
なぜなんだ。
納得がいかない。
=====
おしらせ
なんか今考えた、回転看板を使った教訓ばなし
「回転看板には3種類ある。人間も同じだ」
「両面おんなじ事を書いているやつは、逆境に立たされたときでも動揺せず、普段通りのことができるやつだ」
「片面ずつ違う事を書いているやつは、そういうときにころころ態度を変えるから信用できない」
「でも、例えば片面にめがね、もう片方に人の顔を書いていた場合」
「回転する事でひとつの絵になる、なんてやつには注目した方がいい」
「ピンチのときに頼りになるやつというのは、こういうやつのことを言うのだ」
=====
あ、あのカギ屋は信用できるんじゃないか。
納得。

いつまでん

その本屋からエスカレーターを降りていくと、目の前には子供服売り場があった。
子供は成長するのが早いから、新しい服を次々に買うのは気が引ける。
そんな話を思い出した。
しかし考えてみると、大人と子供の時間の流れ方は同じじゃないだろう。
「そんな子供に、いつまでお下がりを着せておく気?」
と、このフレーズが唐突に考えだされたので、困っているのだ。
子供服のことをずっと考えていたわけではない。
どちらかというと「コーヒーを飲んでいてむせて、口からはいたのがキーボードの上にこぼれて、そのコーヒーには砂糖を入れていたっけ?」ということくらいだった、考えていたこと。
ただ、むせただけ。
しかし出るんだ口から、よくコーヒーが。
さっさと手で押さえるなり向きを変えるなり、ティッシュを取るなりするべきだったのに、思いのほか体が言う事を効かない。
効かないというよりは、どちらかというと「むせる事」が思いのほか大変なこと。
思いのほかコーヒーが口からはき出されること。
思いのほかそれに驚きを感じている自分がいること。
予想外の出来事のせいで体が動かない。
そんな感じ。
「キーボードが乾いたとき、砂糖のべたつきでキー押しの感じがどっこいしょになっちゃう」とあせる一方で「あーあべとべとになるわー。でもいいや、なるがいいさね」とどこかやけくそにもなる。
そのやけくそ感が「そんな子供に、いつまでお下がりを着せておく気?」という謎コピーを生み出したのか。
いいんだ。
いつまでもお下がりでいいじゃないか。
それよりもキーボードのべとべとのが重要でしょう?。
キーボードを干す。
べとべとは避けられないだろうが。
そして午後5時。
日もくれたのに干されたままのキーボードが言うわけだ。
いつまで干しておく気?
ごめんなさい。

前ぶれポラロイド

ポラロイドカメラとは何かと言えば「カメラから写真がべーっと出てくる」が最たることで、昔は主にカメラ前面から出てきていたが、近頃のは他のところからも出てくる。
しかし当たり前だが、最も重要な「写真出てくる」はどのポラロイドカメラでも共通の特徴なのである。
そしてもうひとつ重要な事に「出てくる写真は現像前」がある。
これらの順序立ててみる。
写真を撮る

写真が出てくる

待つ

じわじわと画が出てくる
このように「画が見える」前に写真が「出てくる」わけで、それは例えば以下のような可能性を私たちに与える。
「ポラロイドカメラで写真を撮ったら、写真搬出口から髪の毛が出てきた」
これで、私たちは画を待たずとも、それが確実に心霊写真であることがわかるわけである。
「写真搬出口から韓国海苔が出てきた」
韓国海苔を写そうとした念写が、強力に成功。
「写真搬出口から取扱説明書が出てきた」
誰かのいたずら。
「写真搬出口から婚姻届が出てきた」
「写真搬出口からCAN YOU CELEBRATE?が聞こえてきた」
撮られた二人は結ばれる。
「写真搬出口から煙が出てきた」
この写真は自動的に消滅するだろうから、逃げろ!!。

命の長さ、音速を超えず。その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
マンドラゴラの伝説に「それを引っこ抜くときに叫び、聞くと死ぬらしい」。
それゆえ「紐でマンドラゴラとつないだ犬を遠くから呼んでひっこぬかせ、手に入れる方法」が知られている。
でも、それってねえの話。
=====
上記伝説でわかることのひとつに「採取者になれている犬を、採取者はそれほど好きでない」がある。
それはどういうことか。
犬は採取者の「待て!!」を待つ事のできる、なれた犬なわけである。
待たないと、叫び声聞こえゾーンで犬は「待てず」、みんな死んでしまうから。
しかし採取者はそれほどその犬が好きじゃない。
「紐でマンドラゴラとつないだ犬を遠くから呼んでひっこぬかせる」
ここだ。
ここでなぜ「長い紐を用意する」方法がとられないのか。
それが分からない。
伝説だからといって、そういうところをないがしろにしてはならない。
「マンドラゴラが埋まっているうちに叫び声があげられないようにする」というのもありだろう。
マンドラゴラに「ひっこぬかれてない」と思わせる事ができれば、叫び声をあげることもないわけで、その契機が光なら夜にひっこぬけばよく、土の感触がなくなったことなら徐々にひっこぬく事で空気中に根が露出する事になれさせればよい。
周りの土ごと採取、必要なときに根を土に埋まったままの状態で少しだけ削り取って薬に使用する方法もあるだろう。
いろいろあるが、とにかく気になるのが「長い紐の用意」だ。
マンドラゴラの叫び聞こえゾーンを超える長さの紐が使用できれば、何の問題もなく採取が可能。
その紐を用意せずに犬を犠牲にするところが「採取者、犬好きじゃない」というわけだ。
言い換えれば「当時、長い紐超貴重」という可能性もあるけど。
また、マンドラゴラの叫び以上の叫びを採取者自身が発する方法も試みられはしなかったかも気になる。
そんなことできるのかという感じも受けられようが、採取者は「マンドラゴラの叫びが聞こえない地点から、自生場所で待つ犬を呼ぶ」声量が求められるのである。
案外、いけるのではないだろうか。
それにしてもさすがに思う。
ああ、もうマンドラゴラのことはいいや。
もう十分、この2日でマンドラゴラのことを考えた。
当分マンドラゴラの事はいいや、と。
「数多くの採取者を殺害してきたマンドラゴラがついに逮捕。しかし被疑者、黙秘権を行使」
「当分マンドラゴラの事はいいや」に、おいうちの原因を作ってみました。

命の長さ、音速を超えず。

本ブログでもたびたび出てきた「マンドラゴラ」。
今回もお世話になる。
この植物、実在するらしいが、やはり気になるところと言えば伝説のほう。
「ひっこぬくとき、その叫び声を聞くと死んでしまう」というやつだ。
叫ぶらしい、これ。
そして死ぬらしい。
その薬効がすごいらしく、みんなどうにかしてマンドラゴラを手に入れたい。
しかし死ぬ。
そこで知られるところのある方法が出てくるわけだ。
マンドラゴラと犬を紐でつないでおき、遠くから犬を呼ぶ

犬がマンドラゴラを結果的に引っこ抜く

犬は死ぬが、採取者はマンドラゴラを手に入れる事ができる
この話で、いくつかわかることがある。
まず、犬は採取者のことを忠実に聞くくらいの、なれた犬であるということ。
そうでないと、マンドラゴラと犬をつないでいざ離れようというとき、犬が「待て」をできないようなら「マンドラゴラにつながれた犬と誰か。みんな死んでいる」といった事件になってしまうから。
それに、マンドラゴラの叫びは犬にも効くということもわかる。
これは結構重要で、もし効かなかったとすると「叫んでいるマンドラゴラを採取者のところまで運んできてしまう」という予想外の惨事が発生しかねない。
マンドラゴラの自生した地点から採取者のいるところを結ぶ直線上の人たちが大変なことになるのである。
そして最後。
「採取者になれている犬を、採取者はそれほど好きでない」ということ。
これは明日へ。

クイックドロウ先

最近気になる事と言えば「なぜ撃ったあと、拳銃の先を吹くのか」であり、これは今日の昼ごはん何を食べようかという事の次くらいに、考え事として登場する。
そう、登場するということは今までも納得できる答えを見つけられていないということであり、おそらく今後も分からないままだろう。
銃口を速やかに冷やさないと何か、爆発するとか有害なことが起こるのだとしたら、吹いてカッコつけている場合ではない。
すぐさま土の中に埋めたり、銃をすごく遠くへ放ったり、置いて扇いだりした方がいいはず。
それは、何か新しい投降方法のようにも見えるだろうが、実際は勝利を確信したときの行動であるのだ。
しかし、夕日を背にしたガンマンがそんなことをやっていることを見た事はない。
普通に考えれば「銃口が笛になっている」だが、それあまりに楽しすぎだ。
せめて「撃った直後だと、いつもと違う音色の出ることがあるとのガンマン間の伝説がある」としておきたい。
ガンマンは銃を撃ったとき、たまたま銃口を口元に持ってきてしまうということも考えられる。
特に理由はない。
しかし統計的にみても、明らかに「銃口を口元にもってくる」ことが多いらしいのである。
この謎は、今回の「なぜ撃ったあと、拳銃の先を吹くのか」という問題提起がなければ気づかれなかっただろう。
その点今回のブログはかなり有益である。
ガンマンは小さい頃から筒状のものの先をなめるとほめられて育てられてきたのかもしれない。
銃撃戦は緊張の連続だ。
それが終わったとき、ついくせが出てしまうのである。
可能性。
僕は可能性の話をしている。
変な話じゃあない。
「あ、お父さんの股間にプルーンが2つついてる~」
これは変な話のほう。

ワンコイン見栄

100円均一の店でおもしろいものを見つけた。
「レンズのない伊達メガネ」がそれ。
メガネの、本来レンズのある空間が空虚で、すかすかである。
これでまず思い出すのがキャイ~ンの天野氏が装備しているあれ。
今、「キャイ~ン」の「イーン」が一発で「イ~ン」に変換された事にひどく驚いている。
手取り足取りな変換である。
それは置いておいて天野氏。
彼は確かレンズのない伊達メガネであって、そこに指を通しておもしろおかしくしてくれた。
しかし僕はこの伊達メガネを見たとき、そのこと以外にも2つばかり気になる事があった。
● 伊達メガネなのだから、そもそもレンズはない。だからこの商品は「レンズがないことすらない伊達メガネ」なのではないか。
● なんか、伊達すぎるのではないだろうか。
最初のは自分でも半分何言っているのかわからないが、ひとつだけ分かるのは、こんなこと言っているから友達があまりいないんだろうなということで、僕の友達。
今後ともよろしくといったところ。
2番目のは、伊達のとらえ方で変わるだろうが、レンズ風なものすら省いてしまったところに、伊達すぎる感じを受ける。
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めがねの伊達っぷりランキング
1:ちょうど額にあたるところにもレンズが一つ、ついている
2:めがねのふちが空洞で、静脈の一部扱いになっている
3:片方ずつ、しぼりで光量を調節できる
4:めがねのふちから新芽が顔をのぞかせている
5:箸置きになる
6:各レンズ左下に、ちっさいテレビがついている
7:表側がモニターになっており、気を抜くとスクリーンセーバーが起動する
8:ばねで飛び出ているようにみえる目玉のおもちゃがついているが、床まで届いている
9:ばねが面前で結んである
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ほんと、今後ともよろしくといったところ。