隣の席にいた人が、相手にこんなことを言っていた。
「パイレーツオブカリビアンは、ディズニーが元祖だよ。」
確かに、ディズニーランドにはそんなアトラクションがあったはずだ。
でも、何のきっかけもなしにディズニーがこう言ったとは、考えづらい。
「なんかわからないけど、カリブ海の海賊について、その生き様をアトラクションにしようじゃないか!!。」
上記のような発想は、ちょっと神託とかないとひらめかないと思う。
よって、モデルがいたのだ。
おそらく以前、カリブ海に海賊がいたに違いない。
海賊に知り合いがいないので、彼らが年中海上で生活しているのか、どこかの集落に潜伏し、ちょうど漁師が漁に出るように海に繰り出し、海賊家業を営むのか、は知らないが、とにかくいたのだ。
となると、隣の席にいた人は「パイレーツオブカリビアンは、カリブ海の海賊が元祖だよ。」と言わねばならなくなり、当然の如くカリブ海の海賊はパイレーツオブカリビアンである。
本元祖ではなく中間元祖を伝えてしまった人に対して、相手は「あなたには元祖水かけられがお似合いよ!!」とののしらなかったし、水をかけなかった。
できた人間である。
揚げ足をとる内容のプロローグで申し訳ないが、このように「元祖」という言葉はよく聞く。
しかし、その意味あい上、同じカテゴリに2つ以上あってはいけない言葉でもある。
「元祖とんこつラーメン 」
こんな感じの看板を2つ以上見かけたら、明らかに理に反している。
どちらか、ヘタすると両方が嘘をついているのだ。
そして嘘をつくのは社会通念上、よろしくない。
このように「元祖」を名乗りたいとき、競争相手がいるとなると、その称号を得るのは少々面倒なことになる可能性がある。
ということで、嘘をつかずに「元祖」と名乗りたくば、オンリーワンを目指せばよいのだ。
例えば「元祖 逆回転扇風機」なんてものはどうだろう。
マーケティング不足で、従来の扇風機に対して逆回転と呼ばれる状態を採用した扇風機がどれほど存在しうるのかどうか謎だが、少なくとも「逆回転」を全面に打ち出した商品は2007年現在はないだろう。
逆回転ライバルが現れない限り、元祖はあなたの思うがまま。
つづく。
追記1
逆回転扇風機
従来の回転方向に加え、切り替えで逆回転を実現した扇風機。
逆回転初回時、ホコリがすごい。
追記2
ちなみにこの方法は「本場」とかでも使える。
「パイレーツオブカリビアンは、カリブ海が本場だよ。」
元祖よりも、なんとなく納得してもらえる気がする。
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逆回転扇風機は、逆回転時に羽根が吹っ飛びそう。
それはそれで面白いが。
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逆回転扇風機 !
どうして、そんな発想が出てくるのでしょう。
元祖・発想さんですね。
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>>カルス
羽根は自動で角度調節が可能となっております。
>>ダミアン
元祖・発想さんと呼ばれる人には、なんとなくお金は貸したくありませんね。