有無

24時間テレビがあったから、というわけではないが、今欽ちゃんの「ばんざーい、なしよ」が思い出された。
「ばんざーい!」と言いながら、実際ばんざいをする。
しかし、ばんざいしつつ、その後体を横に倒しながら「なしよ」と言う、ちょっとしたスポーツだ。
どんなシーンで使われていたのかはよく知らないのだが、誰かが勝負に負けたときや、商品を獲得し損ねたときなどに用いられたのではないかと推測する。
すると、勝負に勝ったときは、なんと言っていたのだろう。
「ばんざーい、ばんざーい」だと、もうなんか、気分悪い。
勝者も、体は「なしよ」を言いたくて、ほぼくねくねしていると思って間違いないだろう。
「ばんざーい、ありよ」というのを考えると、すぐに「なしよ」の場合に見られた動きに対抗しうるものが思いつかない、という問題にぶつかる。
ばんざいがないとき、ばんざいしつつ横に倒れるのは至極当然の結果だと我々はイメージできるが、ばんざいがあるときは、ばんざいの後、なすことは何もないのである。
ばんざいがあるために、なすことが何もなくなってしまうのだ。
こんなことが起きて、いいのだろうか。
うん。
やっぱ、ばんざいは「ない」方が助かる。
これほど「ない」方のことが渇望されることも、そうはないはずだ。
追記
勝負に勝ったときは、おそらくすぐにインタビューなどをして、事なきを得ていたのだと思う。
それにしても「ばんざーい、なしよ」って、どんなときに使われていたんだろう・・・。

「有無」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    言葉は聴いたことあるけど、場面は見たことない。しかし、なぜか異様に腹立たしい感じがし、俺のミトコンドリアがコンディションレッド発令。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    欽ちゃんこととなると、日本人は意見が分かれるね。

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