イメイジャーズ

原作が映画化なんかされると、必ずこういう話が出てくる。
「主人公のイメージが、原作と違う」。
別によいことだが、この事象によって、定義できる事実がある。
「本を読む時、人は登場人物のイメージを作る。」
先ほども言ったが、決して悪いことではないはずだ。
原作者も「俺のポルニムにそんなイメージのせやがって」とか言わないはずだ。
もちろん、僕が今回言いたいのはポルニムのことではなくて、生み出されるイメージの方だ。
これは、一体何なのだろうか。
上記の「主人公のイメージが、原作と違う」では、原作の既読者は、もう自分なりのイメージを主人公に持たせていることとなる。
ここで重要なのは、
多くの物語では、主人公がキッチンタオルや爪切りではないという点である。
原作の主人公は男、もしくは女であり、そうでなくても中性的であったり、人でなくても人間的な感情を持ち合わせていたりして、それほど今回の話題から遠く離れるものではない。
もし、そういったものを持ち合わせていないキッチンタオルが主人公だったら、おそらく文学界とキッチン業界に波紋を投じる。
だいたいの作品は、文学界に波紋を投げかけたいとしても、キッチン業界に波紋を投じたくないと思うので、こういう主人公は立てないであろう。
したがって、我々は「キッチンタオルのイメージが、原作と違う」というシーンに対して気をとられることはないと言える。
僕が気をとられるのは、たとえば男の読者が物語の女性パートを読むとき、どういうことになっているか、ということである。
読者が、異性のパート部分において何かしらのイメージを持つとするなら、そのイメージはどこからのものなのだろう。
本来、異性のパート部分なんて、読者は持っていない場合が多いはずである。
よって、そのイメージは外来であるはず。
何が起因なのだろうか。
明日に続く。

「イメイジャーズ」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    久しぶりに俺好みな内容なので、キッチンタオルがこれ以上でしゃばらない事を祈ります。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    残念なことに次回は、だらけ炸裂が確定。

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