王座は1ドアにつき2箇所

ものまねをするとき、何と言うかは、ものまねのうまさよりも重要にちがいない。
例えを、いかりや長介で考えてみよう。
どこぞの2人が、何かしらの覇権を争っていた。
ある日、神秘的なことがおき、「いかりや長介ものまね」のうまい方が権利を掌握できるということになった。
決戦場に向かう2人。
そこには一脚の机。
机上にはくちびるが1セットある。
それを見るやいなや、シゲルは走り出し、装着。
ジャッジ用カメラの前に立ち、自信に満ちた顔で開口一番
「母さん。どっかに俺のペーパーナイフあったろ」
視聴者「・・・(な、なにーっ!?)」
その後、何の細工もせずにカメラの前に立つヨウコが、ひと言。
「だめだこりゃ」
このように、ものまね対象の持つ外見的特徴がうまく表現できなくても、そもそも異性でも、セリフでどうにかなる。
ヨウコは、だめだこりゃの瞬間、電車のドアの横スペースを獲得できたのである。
この例では「だめだこりゃ」以外で太刀打ちするのは、かなり難しいかもしれない。
シゲルが「だめだこりゃ」を思いついていれば完全勝利だったのだが、今回は及ばなかったようだ。
「青島!!」だったらどうだろうか。
わかるけど、やっぱりだめだこりゃの圧倒的な数値(何かの)には勝てないだろう。
「ブー!!」
そもそもブーを呼んだシーンなど思いつかないし、これだけでは不正解のブザーとなんら変わらない。
もちろん、
「我々は、生と死という相反する属性を象徴する不安定な存在である」
などではものまね以前の問題であるし、
「アジャパ!!」
では色々と最悪である。
やっぱり、だめだこりゃなのである。
して本題。
土曜日にやる「途中下車の旅」とかいう番組のナレーターは、よく聞くボイスである。
聞いたことのある人は分かると思うが、それはそれは、まねされ、まねしやすい声だ。
最近、彼のものまねをするときに言うべきセリフを番組中で発見した。
「あのまあるいのが、フランスパン?」
かなりいい。
「おやおや見栄晴さん、今日はどちらへ?」
今思いついた、「っぽさ」を詰め込んだセリフと比べてみても、遜色ない。
このセリフでそれっぽく言えたら、たぶんオファー来る。
※以前、ミッキーマウスのものまねについて書いたことがある。
(思わず口にする、美しい言葉)

「王座は1ドアにつき2箇所」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コ○ンにでてる博士もそうよね。
    活躍の幅広いわー。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    そこ!、伏字なんだ・・・。
    僕なら、「名探偵こんなん」とかにする。

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