?「君はどうして、そう沈みがちな性格なのだね?。」
「どうも、生まれてこのかた変わらないんですよね・・・。」
?「ちょっと、マッコウクジラ君の時間を取っておいてあげたから、アドバイスしてもらいなさい。」
「こんにちは。」
マッコウクジラ「君か。沈みがちな人というのは。」
「なかなか治らないんですよ。」
マ「それはそうだ。人間誰しも少なからず、そういう性質は持っているよ。」
「と、いうと?。」
マ「人間は地上をうろつくだけだから、上とか下とかに対する考えがどうしても希薄なんだよ。」
マ「その点、俺達は深海から浮上しなくちゃいけないから、上昇志向というか、そういうものをコントロールできるんだ。」
「浮上するときはどういう風に?。」
マ「カンタン。うれしかったことを思い出すんだ。すると、実際に浮力が出てくるんだ。」
マ「俺がいつも思い出すのは、小3のとき、先生に「マー君は25mプールにぴったりはまるのね。」って言われたことだ。」
「ちなみに、潜水するときは?。」
マ「中1のときに、あだ名が「道祖神・黒光り組」になったことだ・・・。」
と言うないなや、彼は腹をおさえながらうずくまり、動けなくなった。