【あらすじ】
台湾旅行。
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今回、あるいは本ブログでも上位に入りそうなピンクのしおり、「台湾のマッサージを受けてみる」という一大イベントを決行するべく、僕はタクシーに乗る事にした。
ホテルの入り口には絶えず数台のタクシーがおり、それは夜半を過ぎても変わらない。
乗車賃も高くはないため、ちょっと乗ってしまおうかという気にさせる、よいタクシーである。
ロビーに人は少なく、今は午後八時だからごはんでも食べているのかと思っていると知った顔が数人。
どうやらバス乗務員の黄さんと知り合いの数人であるようだ。
僕は彼らに、ついに筋肉の貞操を捧げる事にしたことを伝え、一方で彼らが黄さんと一緒にどこか夜市へ遊びに行くということを聞いた。
明日は帰る日だというのに、お互い血気盛んな事である。
僕は、今日北竹という場所をうろうろしてきたことを伝えた。
黄さんは驚いた顔をし、何しに行ったのと僕に聞く。
僕は正直に、降りようとしていた駅を電車が通過してしまったのだと伝えると、電車の乗り方とかは私に聞けばよかったのにと言う。
もちろんその通りだと思うが、一方でそれを話した時、僕が「樹林」に行きたい理由を言わねばならないような気がした。
それがただ「田んぼや自然がありそうだから」だということがわかったとき、黄さんはどんな顔をするだろう。
ではこれから、僕はマッサージをやってきてみるよ。
別れ際に僕は今回の旅の唯一の目的。
変な帽子(サムネイル参照)の購入について、台湾で今僕がかぶっているような帽子の売っている場所、着用している民族はいないのかと尋ねてみた。
黄さんは、僕が今まで見た事ないようなしかめっ面で、首を横に振った。
そうそう、たぶんそんな顔。