なぜか台北 その6

【あらすじ】
台湾旅行。
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飛行機は着陸のときも嫌いだ。
その速さを、地面すれすれを飛行しているときに体感できてしまうし、接したときの衝撃も、何かに捕らえられてしまったような気分になる。
しかしそれは、台湾のせいではない。
さまざまな言語でウェルカムしてくれている通路を通り、台湾の空港ロビーにて一旦集合する。
おもむろに数人がニンテンドー3DSを取り出した。
僕は知らなかったのだが、新しい地域、国ですれちがいが発生すると、そこが新規に、何かに登録されるらしい。
ちょうど僕も持ってきていたのだが、ただ空港までの電車の暇つぶしとして持ってきていた。
ドラゴンクエストのスライムつむりのレベル上げをしてしまっていた。
充電があまりない。
まあいいかとのんびりしていると、観光バスに乗れという。
乗らない理由はあまりないのでそのとおりにすると、バスが発進、免税店へ行くという。
のちに聞いたところによると、免税店へ立ち寄ったほうが旅行プランが安くなるかららしい。
バスはいやがおうにも市街の風景を見せてくれる。
古い建物と日本でもよく見るようなコンビニが混ざっている。
街路樹にはかならずツルが絡まっており、それがだらりと垂れている。
バイクが多く、クラクションに迷いがない。
そしてクラクションに外国語はない。
あのお店は食べ物屋ではないか。
あそこはバイク屋ではないか。
あ、日本で見た事ある。
そんなことを車内で交わすうち、バスは免税店に到着した。
おそらく僕は何も買わないので、免税されないだろう。

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