なぜか台北 その2

【あらすじ】
台湾旅行。
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パスポート期限を指摘された僕はひとつおりこうになった状態で空港ロビー内をうろつく。
ここはやはり新しいところらしく、日本家屋調の店がこぎれいに並ぶ。
妙な形のお宮みたいなものもある。
高価であり、日本人であるから日本風お土産も必要ない。
お店のひやかしを終えた僕と知人は、少しそのこぎれいゾーンから逸脱した場所にあるところで「ミニ四駆のようなレースゲーム」を発見した。
レバーの微調整で加速できるおもちゃの車が、5×10m程度の空間でねじれているコースを走る。
200円らしい。
5人ほどが招集され、さっそくやってみると、すごく難しい。
少しの加速ですぐにコースから車が飛び出てしまう。
そしてその度に、このレースのためだけにスタンバッた店員さんが、長い棒を巧みに操り車をコース上に戻してくれる。
僕含め全員が、このレースが2人の店員さんを拘束するという事実に驚愕し、そして謝罪の念を持った。
5分程度。
我々は景気よく車をコースから飛び出させ、店員さんは長い棒で車を懸命に戻し続けてくれる。
ここは活きのいい車の競り会場か何かだろうか。
いえ、空港です。

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