傾斜1度の覚悟

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2012年カレンダーの回想です。
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5月14日は「爆破スイッチが平地から、なだらかに設置されています。」となっている。
世の中にはバリアフリーにしてはいけないものもあるという、良い例である。
と捉える事もできるが、これを思いついたときのイメージは「緩慢な崩壊」だった。
これは以前から、ちょこちょこ触れてはいるのだ。
いつ触れたのかは思い出せないけど。
でも思い出せなくても分かる。
僕らは直接的で目の前にある崩壊には抵抗があるし、打ち勝とうと努力できる。
しかし、鍾乳石が少しずつできていくような、岩が少しずつ風化して砂になるような、雨水が岩を穿つような、かわいい店員さんがレジに来るタイミングを計ろうと少しずつラーメンをすするような。
生傷がしみるので少しずつ風呂に入るような、シロアリが大きな蟻塚を作るような、頭髪に少しずつ白髪がまざるような。
懐石料理に金粉を少しのせるような、歯の再石灰化のような、ミルフィーユのような地層ができていくような。
3歩あるいて2歩さがるような、アマラとカマラが言葉を覚えるような、ディスガイアのレベル上げのような。
三十三間堂を紙やすりで仕立てていくような、吐息でトンネルを掘って脱獄するような、エアーズロックを削り節にするような。
オレンジジュースがオレンジとオレンジじゃない部分に分離する瞬間を見守るような、世界中の書物を集めて復元して図書館を作るような、サグラダファミリアが一般住宅として流行りだすような。
自動小銃の分解する手順を覚えるような、百人一首決定戦で和歌を読む人が次の歌を読むまでのあいだのような、エクセルがフリーズして、いるようないないような。
今日人類が初めて木星に着いたような、賽銭をためて宇宙旅行をもくろむような、いつのまにか少女は。
そしていまのような。
あれ、なんでしたっけ。
そうです。
アマラとカマラです。
正直、彼らのことを思い出すなんて思いもよりませんでした。
もう、全然忘れていました。
ちなみにアマラとカマラは、ドリランドの隠しキャラです。
すいませんうそです。
ドリランドやったことありません。
ドリランドはビックリマンチョコのシールみたいな絵だなあと思いました。
ビックリマンは集めていた事があります。
集めていたやつはもうどこかに行ってしまいました。
もう今回の話をどう収束すればいいのかわかりません。
もう寝たいのです。
外は雪が降っています。
僕らは直接的で目の前にある崩壊には抵抗があるけど、打ち勝とうと努力できないときもあるのかもしれません。

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