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2012年カレンダーの回想です。
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五毒というものを知ったのは、何かのホラー漫画だったと思う。
それは中国に伝わる呪術らしく、その漫画では壷にたくさんの気持ち悪い系の生き物を入れて戦わせ、最後に生き残ったやつを生け贄だか何だかにして儀式を行う。
それで相手を呪うという感じだった。
これが本来の方法かどうかはわからないが。
今回、その「気持ちの悪い系の生き物」のことを調べてみると、それは「サソリ、ヘビ、ムカデ、ヤモリ、ヒキガエル」らしかった。
確かにそれ系。
しかし、彼らにとっては結局殺されてしまうようなので、とても迷惑である。
ヤモリにいたっては毒を持っていない気もするし。
ただ、そのインパクトは絶大で、子供だった僕はこの漫画を二度とは見なかった。
3月25日には「これからサソリ、ヘビ、ムカデ、ヤモリ、ヒキガエルを一緒に入れて生き残ったやつを、ぽいってします。」と書いてある。
一見、呪物として効果的な彼をぽいってしてしまうのはある意味「もったいない」ような気もする。
しかしそれは「必要なくなりました」と呪いに頼らない、人間としてあるべき姿を表現しているようにも見える。
その一方で、自然にそれを放つという点では、むしろ何でも呪いまくりたいという、よくないものを感じる事もできる。
25日に7942さんがどういう心境だったか。
落ち込んでいたのならおそらく後者だろうし、楽しい気分だったら前者なのだろう。
それにしても「呪いに頼らない」というフレーズはいい。
当たり前のような気もするが、よく考えてみると「呪いに頼るシーン」というものが人にはありそうな気がする。
フィギュアスケートやマラソンで、「がんばれ」という気持ちの一方で「転ばないかな」という妙に残酷なことを思ってしまったりするのは、誰しも経験しているだろう。
それを鑑みると、例えば「私たち徳市ハウジンググループは、呪いに頼らない会社です」というコピーは、精神の鍛錬が新人教育で行き届いていることを示している、よいコピーなのかもしれない。
徳市ハウジンググループ。
あったらごめんね。