僕はやめた。

神「やめる。やめるよ。」
神々「なにを!?。なにを!?。」
神「神をだよ。もうやめるよ。おもしろくないし、みんなから見返りもないし。」
神々「どうやるの!?。どうやるの!?。」
神「話によると、必要な書類を書いたのち、頭の輪っかを海の崖から投げるんだって。」
神々「すごいね!!。すごいね!!。」
神「そしてその輪っかが崖の下にある岩の穴に入ったら、神をやめるという願い事が叶う。」
神々「似たの聞いたことあるね!!。」
神「そうだね。ともかく、善は急げだ!!。」
神「いやあ、書類は大変だったけど、どうにか終わった。」
神々「次は!?。次は!?。」
神「あとは輪っかを投げ捨てるだけだよ。」
神々「それだけ!?。それだけ!?。」
神「そう。そして神の力がまだ使えるから、神をやめるという願いを叶える岩の穴へは百発百中なわけよ。えへへ。」
神々「神やめたらどうするの!?。」
神「うーん。あんまりよく考えていないけど。」
曽根村信孝「例えば、こんな感じになるんじゃないかな。」
神々「曽根村信孝、検索してもいないね!!。」
曽根村信孝「そう、今までいなかった人にこつ然となるんじゃないかな。」
神々「検索に引っかからなかっただけで、いたらどうするの?。」
曽根村信孝「もう、間髪入れずに謝るよね。」
キセキレイ「そしてこうなる。」
神々「鳥だね!!。鳥だね!!」
ワムシ「キセキレイに飽きたら、こういう方向性もある。」
神々「小さいね!!。小さいね!!。」
チョコボールのおもちゃ缶「子供をわくわくさせたり。」
責任感「大人を突き動かしたり。」
盗み聞き「時には悪いことをしてみたり。」
神々「神やめたら、いろいろなれるんだね!!。」
盗み聞き「そう。でも誰にも内緒だからな。」
神「で、ここがその崖なんだけど。」
神々「高いね!!。高いね!!。」
神「こりゃどうしたことかね。」
神々「どうしたの!?。どうしたの!?。」
神「・・・やっぱ、やめとくか。」
神々「なんで!?。なんで!?。」
神「見てみなよ。岩の穴にひとつも輪っかが落ちてない。一人もやめてないんだよ。」
神々「ほんとだね!!。ほんとだね!!。」
神「神の輪っかとはいえ、海へ投棄はいけないってことか。」
神々「そうだよね!!。そうだよね!!。」
責任感「そんなわけは、ないよねえ。」

僕はまとめた。
僕はくぎった。
僕はうたった。
僕はあたえた。

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