とろける迫力

僕は、親子丼やカツ丼は大好きなのだが、「半熟の卵」が苦手である。
以前触れたと思うが、それは「カラザが口から喉にかけてひっかかった」経験があるからで、絶えず舌の根本あたりを刺激。
むりやり吐かされるような感触を数分間味わうことになった。
そのため、「半熟でとろとろ卵がウリの親子丼、カツ丼」は苦手になってしまうのである。
これは残念だ。
なんたって、その見た目すらおいしそうと感じているのに、実際を目の当たりにすると「ああ半熟だー、カラザがー」と滅入ってしまうのだから。
せっかくとろとろに仕立てられたそれらに対して「ちゃんと卵を固めてください」ということもできない。
都合が悪いことに、黄身の半熟は大好きなのだ、僕は。
僕にとって「半熟でとろとろの卵がウリの親子丼、カツ丼」は、幾重にも好き嫌いが重なり合ったものである。
それってもう相思相愛みたいなもので、今回の冒頭十数行はのろけなんじゃないかと思えてきた。
今度そば屋でのろけてみようと思う。
「いつもはいいんだけど、カラザのやつがね・・・、こう・・・」

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