お地蔵さんのある道路を抜けると、散歩としてはかなりの一大イベント、海が見えてくる。
道路をはさんで見えてきた海はきれいな緑色をしていて、いわゆるエメラルドグリーン。
いつもは、海がエメラルドグリーンなんてそんな恥ずかしいこと言えるか!!。
70年代のアイドルか何かかばかやろう。
という心境なのだが、本日ばかりはそうも言ってはいられない。
しかも都合がいいことに、引き潮だ。
散歩冥利につきる。
僕は、おいしいものは最後に取っておくタイプなので、とりあえず道路を渡る前に、海とは反対側、要は山なのだが、そちらを散策することにした。
こういうところは、山と道路の境に生き物がいたりする。
僕はここで大きいムカデを見てから、よりムカデが嫌いになった。
散策でまず目に入るのが、生き物ではなくてバス停。
南天と書かれたそれはサビがハンパなく、その形状からさほど古くないはずなのに、もう壮年期。
物は高速に動けば動くほど時間の進みが遅くなるというが、そのいいとこエッセンスのみを考えると、まあバス停だから仕方がないというところか。
当たり前のように、バスの来る本数は少ないが、かようなところでも落書きがちゃんとあるのが微笑ましい。
まとめると、ここはいいバス停だ。
最近、ようやくバス停の良さがわかってきた気がする。
散策を続ける。