命の長さ、音速を超えず。

本ブログでもたびたび出てきた「マンドラゴラ」。
今回もお世話になる。
この植物、実在するらしいが、やはり気になるところと言えば伝説のほう。
「ひっこぬくとき、その叫び声を聞くと死んでしまう」というやつだ。
叫ぶらしい、これ。
そして死ぬらしい。
その薬効がすごいらしく、みんなどうにかしてマンドラゴラを手に入れたい。
しかし死ぬ。
そこで知られるところのある方法が出てくるわけだ。
マンドラゴラと犬を紐でつないでおき、遠くから犬を呼ぶ

犬がマンドラゴラを結果的に引っこ抜く

犬は死ぬが、採取者はマンドラゴラを手に入れる事ができる
この話で、いくつかわかることがある。
まず、犬は採取者のことを忠実に聞くくらいの、なれた犬であるということ。
そうでないと、マンドラゴラと犬をつないでいざ離れようというとき、犬が「待て」をできないようなら「マンドラゴラにつながれた犬と誰か。みんな死んでいる」といった事件になってしまうから。
それに、マンドラゴラの叫びは犬にも効くということもわかる。
これは結構重要で、もし効かなかったとすると「叫んでいるマンドラゴラを採取者のところまで運んできてしまう」という予想外の惨事が発生しかねない。
マンドラゴラの自生した地点から採取者のいるところを結ぶ直線上の人たちが大変なことになるのである。
そして最後。
「採取者になれている犬を、採取者はそれほど好きでない」ということ。
これは明日へ。

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