画鋲その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
画鋲を落とした。
そのとき、なんか気づいた。
「画鋲を落としたとき、人は2つ、探し物をする」
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画鋲を探し出したとき、人はもう一つ、探し物をするんである。
「画鋲の刺さっていた壁の穴」
壁の質にもよる。
頑丈な壁なら、画鋲の刺さっていた穴に再度画鋲を投入することができるだろう。
だから探すのである。
一方で、ちょうど壁のやわい箇所に穴があった場合は、そこに画鋲を刺しても十分な固定感を得られない可能性がある。
壁の穴は増えてしまうが、新規開拓が必要な時期なのである。
ただし、こういう人もいるかもしれない。
「画鋲を探し出した。せっかく画鋲が見つかったのだから、何かピンナップでも貼るか」
この場合の「画鋲をなくしたときの、2つの探し物」は、以下の通り。
画鋲
ピンナップ
先日書いたように「画鋲を落とすシーン」はたいてい既に何か貼られていたものをどうかするときであり、それを差し置いての、いきなりのピンナップ登場はいささか唐突すぎる。
しかしその何かに飽いた上での画鋲落としなのであれば、心機一転、ビールを手にした水着女性のポスターを探そうという気にもなるわけである。
このポスターを貼るとき、前の画鋲のあとを利用するかどうかは、気分次第。
また、こういう探し物もあるだろう。
画鋲
画鋲をまとめているケース
画鋲がお役御免になったとき、私たちは家のどこかに「画鋲をまとめているケース」があったことを思い出す。
しかしこれがなかなか見つからないことは、みんな経験ずみ。
見つからない場合、どうするか。
画鋲だけを、もともとついていた壁の穴に戻してしまうのである。
それは画鋲としてかなり残念な、意味のない状態。
そしてこの意味のない状態が、より「画鋲が落ちたときの存在感」の増幅に一役かっているわけでして。

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