確かシャーロック・ホームズは、ライバル?のモリアーティ教授との対決で滝に落ちた。
そのあと生きてました、みたいになった気もするのだが、そんなことはいい。
対決し、滝に落ちるのである。
少々「滝の近くでそんなことになるなよ」という気がしないでもないが、なんとも劇的なことなんである、「対決し、滝に落ちる」。
調べてみると、スイスのライヘンバッハという滝だそうだ。
もう一度言う。
カッコよすぎやしないだろうか、「対決し、滝に落ちる」。
「俺のおやじ、対決して滝に落ちたんだ」
なにそのドラマ、という感じ。
「俺のおやじが最後に目撃されたのが、ライヘンバッハだったのさ」
なんとなく、松田優作が言っていそうだ。
「俺のおやじがライヘンバッハの滝つぼに吸い込まれていく、ときの写真だ」
これはちょっといやかな。
さて、日本のホームズといえば、7:3で赤かぶ検事なのだが、彼に上記のホームズスタイルをあてがってみるとすると、どうなるだろう。
さすがにライヘンバッハの滝で誰かと対決!!というのはないだろう。
滝じゃない。
平地だろう。
平地で何か話すのだろう。
時には岸壁にいるかもしれない。
しかし、安全な場所だろう。
そもそも、海外へでしゃばろうとはしない。
日本でやっていくに違いない。
滝ではなく、むしろ温泉に入っている。
なんとなくだが。
そして何よりも、対決で消息を絶ったり、死んだりしない。
そんなに危険な目には合わない。
と、これらが彼のスタイルと言える。
なので、クライマックスシーン。
ホームズが対決しているとしたら、赤かぶ検事は何をしているのだろうか。
なんとなくだが、彼はフェリーに乗っているような気がする。