夏の虫

昔はだいぶな決め文句だったんだろうな「飛んで火に入る夏の虫」。
しかし、ことわざ系全般にも言えることだが、その使い方が気に食わない。
「飛んで火に入る夏の虫とはきさまのことだ!!」
こう言う。
少なくとも時代劇ではこう言う。
ここで相手が「なにを!!」となればいい。
だが、相手がうっかりさんだったらどうなるか。
「飛んで火に入る夏の虫とはきさまのことだ!!」
「え、虫?。違うよ。」
そういうことじゃなくてと地団太を踏む悪代官が目に浮かぶ。
ということで、勘違いされないためにも、こういう使い方の方がいいだろう。
「きさま!!。よく見てみると夏の虫みたいな顔しているな!!」
これでは相手は「なにを!!」と言う他ないわけだ。
内心は「どういうこと!?」って思うんだろうけど。
「きさま!!。よく見てみると夏の虫みたいな顔しているな!!」
「なにを!!」
「それで、あれだ。火の中に入ったりするんじゃないのか、え?」
「どういうこと!?」
「自分も燃えちゃうのに、火のなかに入ったりするんじゃないのか?」
「というか、現状もう火の中に入っているようなものなんじゃないのか?」
「え、火?。違うよ。」
地団太を踏む悪代官が目に浮かぶ。

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