そら豆

※当方咽頭炎の為、それをいいように手抜きの理由としつつ。
9月上旬
机の上に、焼いたそら豆が無数に散らばっている。
「こないだ故郷に帰ったとき、近所の人にもらったんだよ」
父親が帰っていたのは8月だ。
・・・食えるの?
疑問だ。
9月中旬
ティッシュで包んでいたのに、またそら豆が机上をまばらに覆っている。
「焼くとほら、ピスタチオみたくなる」
異常に硬く、割って中身を確認することも出来ない。
・・・何でそら豆、もらってきたの?
後悔だ。
9月下旬
また机上を覆っているそら豆が、部屋の隅でも1粒見つかった。
移動している。
「あれ、それまだあんの?」
先ほどの父親の言葉だ。
・・・もしかして、生きてる?
生きているのなら、部屋を飛び出していってもらいたい。
願いだ。

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