歩蛇

先日、ある本を読んでいると、こういった文に遭遇した。
「そのヘビに噛まれると、10歩歩く内に死んでしまうことから、そのヘビは十歩蛇と呼ばれる」
これをみて、僕は昔読んだ図鑑を思い出した。
「そのヘビに噛まれると、100歩歩く内に死んでしまうことから、そのヘビは百歩蛇と呼ばれる」
同じ種類のやつなのだろうか。
それにしても、この蛇がいる地域の人たちはその毒の強さを被害者の歩いた歩数で見ていたか。
何か残酷だ。
その図鑑では続いて「五歩蛇とも言う」と書いてあった。
すると、だ。
冒頭、十歩蛇の本を読み進めると「五歩蛇とも三歩蛇とも呼ばれる」という記載が。
これで「十歩蛇=百歩蛇=五歩蛇=三歩蛇」の式が成り立つことが判明した。
ここで考えさせられるのが、先ほどの「毒の強さ、歩数でみたか?」以外で。
・少なくとも4人噛まれている
・この、最高97歩の差はなんだろうか
・我々人間は、生まれた瞬間に「80×365×10000歩蛇」に噛まれているという気持ちの悪い考え方
(80歳、一日10000歩として)
このくらいある。
その中でも特に気になるのが「97歩の差」だ。
これを「被害者のそのときの体調」や「蛇個体の持つ総毒量」で片付けるのは簡単である。
しかし、それをもってしても97歩もの差として現れるだろうか。
「三百六十五歩のマーチ」換算だと285日である。
次回、この97歩の真相に、迫ろうとはする。

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