ストレス

人間の捕獲対象になっている、ある種の魚は、船のエンジン音に対してストレスを感じるという。
対照実験がどれほど行われているのかは知らないが、このことが指しているのは「魚、獲られることを知っている」ということだろう。
ここで気になるのは、「その魚の漁獲高は、年々減り続けているのだろうか」という点。
もし減少しているのであれば、魚はそのストレスを感じさせるものに対して、なんらかの対抗策を獲得しているに違いないのだ。
例えば、漁船が網を仕掛けたとき、深く潜ればその網にかからない、ということであるなら。
魚は船のエンジン音が聞こえたとき、それを実践するのではないか。
それが漁獲高の減少につながる。
このとき、人間サイドは、このおどろくべき魚たちの知恵に対して、対処法が必要になるだろう。
一方、その魚の漁獲高に、特に変化がないようなら。
彼らはこんな感じなのだろう。
魚A「あれ、なんかイヤな音がする」
魚B「本当だ」
魚A「あ、小エビ!!」
魚B「小エビ!! 小エビ!!」
ストレスは感じるらしいが、その音と危険性に対してはなんら対応できないため、特に何もしない。
結果、どうしても獲られてしまう。
先ほどの例で、小エビが登場しないとしても、こんなだろう。
魚A「あれ、なんかイヤな音がする」
魚B「本当だ」
魚A「わーわーわー」
魚B「わーわーわー」
なんら対応できないのだ。
しかし、魚にも策士はいるに違いないのだ。
魚A「あれ、なんかイヤな音がする」
魚B「本当だ」
魚A「あれは、僕らにとって危険な音だ。みんな集まれ」
魚B「わーわーわー」
このようにして、一網打尽。
一件落着である。

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