ふと、「嗅」という漢字は「くちのにおい」と書くことが気になった。
においは「臭い」で、「くさい」とも読める。
先日の同音異義の件もあるが、「臭い」の読み方のせいで「におい=くさい」と感じてしまう輩は多いのではないか。
そうではない、「いいにおい」もあるだろうに、そちらは「匂い」と書くのであって、これまた「いやなにおい」の「臭い」と同じ読み方である。
ここはひとつ「悪臭も適度に薄まると、いいにおいに感じる」という、どこかで聞いたような話をヒントに、♯と♭で「におい」のあいまいさを払しょくできないだろうか。
すなわち「におい♯」とすることで、においが半音上がる、というか強くなるということで、「くさい」を表現する。何事も強すぎるとよくないということであり、新宿とかでは街角のところどころに「におい♯」ゾーンが存在する。
とまあ、ただ「♯」の特性を面白くしてみたい、ということでもあるのだ。
本当は「くちのにおい」の流れからポリデントに行ったり、呼気に含まれる成分検知できるよう訓練された犬によって、ある種の病気の早期発見ができるかもという話があったり、紆余曲折を経て、なぜ「嗅ぐ」の「臭」は犬なのか、という話を書こうと思ったのに。でも「♯」。
生卵♯は果たしてゆで卵と考えていいのか。ゆで卵♯は味付け卵か、あるいはちょっと変わってピータンか、バロットか。
一方、生卵♯は「育った時、コケコッコーが半音高い」という考え方もあるし、バロット♯はひよこそのものです、なんてのも気が利いている。
気が利いているってことはないか。