どの字体が一番おいしそうかといったら、それは「キン肉マン」のタイトルのあれであって、思い出してもらえれば机上を唾液で汚しつつも納得のおいしさである。
特に「肉」の字の、あの密々しさ、照りはどうだ。
ところで僕の一番好きな超人はキングザ100トンというやつで、それは「分銅」に手足がついた、分銅のようなやつだった。
なぜ好きなのかというと、粘土のように様々な形に変形できる能力を持つから。
確かストーリー上は悪役なのだが、多様な形状を自在にするそのさまは、万能性や完全さを見出すことができ、ひいては正義であり悪でありと、完璧にお前超人の種類まとめようとしてんだろ、という浅はかな私情はさておき。まあ好きだった。
さすがに今はそれほどでもないのだが、熱を上げていたころのことは、血殺のVサインをしてみせてくれている遠足の写真を見れば、わかる。