むじな

何かの本で「昔話などに出てくるタヌキ汁は、実際はアナグマのものを使用している」というのを見たとき、「アナグマって日本にいるんだ」ということに驚いた。

ケニアとかにいるもんだと思っていた。
サバンナとかで穴を掘っているんだと思っていた。

でも、もっと前に「ムジナ」というものが、タヌキやらアナグマをまとめた呼称であることを調べたことがあった。
そのとき、「同じ穴のムジナ」というのは、住んでる穴は同じだが、生物学的な分類は違うのかもしれないぞ!というのを、「同じ穴のムジナ」を誰かが使った時に言ってやろうと思ったが、今のところ、まだその機会を得ず。

どうも、ラーテルか何かと勘違いしていて、日本にいないと思っていたのかもしれない。
ラーテルは最近、ライオンよりも強い哺乳類としていくつかのメディアで取り上げられたりもする、白黒のやつだ。
考えてみると、アナグマもラーテルも、そのフォルムは鈍重な感じで、なんかもっちりしていてかわいく、似ている。

と、確かラーテルの和名はミツアナグマと、アナグマ感が出ているやつだったことに気づき、芋づる式にミツオシエという鳥との、禁断の異種族ちょめちょめなことが、記憶の奥底から顔を出した。

ここで、熊の右手の例の話を鑑みると、以下のことを考えなくてはならない。

・ラーテルのおいしいところは頭部である可能性
・ミツオシエが豚をうまいこと、浅瀬のはちみつプールに誘導できたら、すごくおいしい豚足が4つ手に入る可能性

いや、そんな話はどうでもいい。
僕が勘違いしていたラーテルもアナグマであるので、「アナグマが日本にいない」という勘違いも、仕方がないことなのである。
むしろ、この勘違いが本当のことであってくれたら、僕は「アナグマって日本にいるんだ」アハ体験をする必要もなく、平穏な生活を送れていたはずなのだ。

このせいでどれほどの脳細胞がアハしてしまったのかと考えると、より「アナグマなんて日本にいないでしょ?」に傾倒したくなる。

ところが、である。
個人差はあるだろうが、どうもタヌキはあまりおいしくなくが、アナグマはたいそうおいしいのだそうだ。

かわいくておいしい。
アナグマは日本にいてよし!。

ジューシー

どの字体が一番おいしそうかといったら、それは「キン肉マン」のタイトルのあれであって、思い出してもらえれば机上を唾液で汚しつつも納得のおいしさである。

特に「肉」の字の、あの密々しさ、照りはどうだ。

ところで僕の一番好きな超人はキングザ100トンというやつで、それは「分銅」に手足がついた、分銅のようなやつだった。

なぜ好きなのかというと、粘土のように様々な形に変形できる能力を持つから。

確かストーリー上は悪役なのだが、多様な形状を自在にするそのさまは、万能性や完全さを見出すことができ、ひいては正義であり悪でありと、完璧にお前超人の種類まとめようとしてんだろ、という浅はかな私情はさておき。まあ好きだった。

さすがに今はそれほどでもないのだが、熱を上げていたころのことは、血殺のVサインをしてみせてくれている遠足の写真を見れば、わかる。