どうも人間というのは7回転ぶというのが相場のようだ。
もちろんこれは「七転八倒」と「七転び八起き」のことを言っていて、調べてみると意味の違いや漢字の由来など、知名度の高い言葉の割には知らないことも多い。
しかしわからなかった。
転んだ回数として7回が採用された理由が。
そのシンクロニシティーが。
一番ありそうなのは七転八倒と七転び八起き、どちらかから、もう一方が生まれたという経緯だ。
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「あいつ7回も転んだけど、そのあとは転ばなかったよ」
「でも、打ち所が悪くなくてよかったよ」
「もし変なところ打ってたら、まずいもんな」
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これが、かなり最短を攻めている「七転八倒と七転び八起き」の誕生だ。
それにしても7回である。
だいぶ転んだ。
昔の人も、ちょっと多いと思ったのだろう、7回は。
だから後世に伝えようとしたのだ。
転びようによっては致命傷になっていることもあっただろう。
そんなリスクを負った状態でも、彼は7回転んで、しかも起きた。
一つわかった。
七転八倒でも、8回目に倒れるためには起き上がらなくてはならないのだ。
ということで、ここに「七転八倒と七転び八起き」の時系列が判明した。
「7回転んだけど、起き上がった(七転び八起き)。また転んだんだけどね(七転八倒)」
彼はいつか、転ばない日が来るのだろうか。
それとも転びすぎて、肉塊に成り果ててしまったのだろうか。