大きいことはいいことだ

とにかく「なんか煮詰められた毛玉を飲まされて死んだ竜」のことを調べる必要がある。
このブログでもちょい出る「幻の動物たち」という本のどこかに載っていたはずだ。
そして、ついでに煮詰めたというのが松ヤニを用いていたのかも気になる。
詳細は省くが、とにかくその詳細が必要なんだ。
しかし本はどこかに行ってしまい、電子書籍にもない。
理由は違うのだが、「竜にとっての毛繕い」というものがあるのかどうかも気になってきた。
竜にはたぶん毛は生えていないと考えているが、少なくとも「毛繕い」に相当する行動。
あるはずだ。
たぶんダニが鱗の間にいる。
ハリネズミやアルマジロは、その針や甲の隙間にダニがつきやすいと聞く。
たぶん同じで、大きさだけでかい。
そんなダニがいるはずだ。
ダニはいいや。
竜の毛繕いはやはり、逆鱗には触れない形で行われるだろう。
毛繕いのたびに逆鱗を刺激してしまい、ぎゅーんなっても困るだろうから。
いや、竜には逆鱗はないのか。
逆鱗があるのは龍の方で、確か西洋と東洋で「リュウ」の扱いは違ってはいなかったか。
西洋ではどちらかというと悪いやつ、東洋では喜ばしいものだった気もするが、おそらく西洋でもいい竜もいて、東洋でも悪い龍がいるにちがいない。
いや、竜も龍も今のところ認められていない生き物だ。
いいも悪いもあったものではない。
でも、そうなるとさっきのダニもいないことになる。
さっき、邪険にしてしまったあのダニが、いないことになる。
ダニには申し訳ないことをした。
いないダニなのだからどうすることもできないのだが、それにしてももう少しやさしくしていればよかった。
ダニは、いないのだがでかかった。
いないダニは生物の頂点に君臨する竜か龍(いない)の鱗の根に潜み、いい血か悪い血を吸って生きていた。
結構寄生な感じなのだが、とにかくでかかったんである。

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