スカウトキャラバン ピオリムの部

カメレオンというのは「動くものしか認識できない」というのを、どこかで聞いたことがある。
確か、彼らの食べ物は虫とかで、それは大概素早いだろうから、理にかなっている気もする。
ところが、同様の理由で「水も動いてなければならない」のだそう。
飼育の際は水を流したり、水面を揺らしたりするのか。
水をぶくぶくするのなら、せっかくだからそこに魚でも飼おうか。
何か得した気分にもなりそうだが、それにしても「水まで動かなくてはそれとわからない」というのはちょっと度が過ぎている。
水くらいはそれがどうであれ、ひょいっと飲みたいところ。
ただ、「目を奪われること」が生きる上で必須で徹底しているその姿勢は、妙に人間くさい、そういえば手足の細さや付け根の感じがちょっと人間くさい。
ところで、人間にとって「目を奪われる」ことのいくつかは「美人」が関係しているが、彼らとしては、その美人が動いてなくては気づくことができないということになる。
おそらく、俊敏であればあるほどよい。
「俊敏な美人」。
彼らにとっては、気づきやすいという点で、より美人であることだろう。
そして、そこに貪欲に食欲を含めようとすると「美人なコオロギ」よりは、「俊敏な美人のコオロギ」がより美人で、しかも食欲で、となる。
カメレオンの世界がいったい何大欲あるのかは分からないが、2つばかりは欲を満たせられるはず。
「俊敏な美人のコオロギ」は、カメレオンにとって「見返れておいしい」、このブログでもちょい出てくるダリの「美とは可食性のもの」というやつにぴったりなことが、これ書いてたら思いついた。

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