何だか朝が寒い。
寝るときは半裸なので、まずそれをどうにかしろという向きもある。
しかし何かに負けてはならないという人間の根源的な本能のため、毎朝布団から出られなくなっている日々である。
ここで気になるのが僕の布団事情なのだが、3枚である。
内訳は羽毛布団的なやつの下に、毛布が2枚。
これがオーソドックスなパターンなのか、国民の支持を得られるスタイルなのか。
よく分からないが、とにかくそうである。
ところで、実は朝寒いのには理由がある。
半裸の件は既に触れたが、それ以外に「毛布が左右にきれいに寄せられている」のである。
状況としては左にふんわりタイプの毛布、右に薄いアシストタイプの毛布。
それぞれが寄ってしまって、体に掛かっていない。
最近の寒さに羽毛布団一枚では太刀打ちできない。
羽毛布団は暖かいが、隙間ができやすい。
大きく暖かい羽毛布団。
その隙間を埋める毛布。
誠に理にかなった連携である。
連携の話は置いておいて、毎朝この残念な毛布配置転換が起きている。
僕はこの現象を、例の海割りから連想して「モーセ」と呼ぶ事にしている。
今朝もモーセが起きた。
なぜなんだ。
十戒に「寝相を良くする」など、何か寝相を律する何かが書いてあっただろうか。
半裸か。
半裸が肉欲的な、何かか。
ともかく、朝のモーセはなぜ起きてしまうのか。
ついでに、「モーセ」なのか「モーゼ」なのか、あるいは日本語だと発音しづらい「セ」なのか。
分からない事が多すぎる。