漫画を読んでいて「眼科」の看板がやたら背景として出てきたら、それは「ああつげ義春が好きですか」となる。
それか登場人物全員目を患っている。
もしかしたら登場人物の目が30個ほどある世界かも知れない。
モンスターズインクに出てなかったか「眼科の看板」。
あるいは看板に妖怪目目連が宿っている可能性もある。
「目目連」というのは「障子の格子紙ひとつひとつに目がついている」ような風貌で、たいそう気持ち悪い。
考えた人は趣味が悪い。
気丈な人が「目目連」の目をひとつひとつ取って、眼科医に売り払ったという話もあるらしいが、この話を考えた人も趣味が悪い。
と、今気づいた。
「壁に耳あり障子に目あり」って、完全に「目目連」のことじゃないか。
このことわざも趣味が悪い。
考えてみると、モンスターズインクに出てくる目のたくさんあるモンスターも、ぎろりと全ての目が同じ方向を向く時、気持ち悪い。
ピクサーも趣味が悪い。
憶測で大変申し訳ないのだが、つげ義春は趣味が悪そうなので今回、趣味が悪くないものは何もない。
「目目連」が障子にたくさんの目がついているものだから、「壁に耳あり障子に目あり」を考えると、壁には耳がたくさんついている。
ほら、これもなかなかの趣味の悪さ。
ただ、なんとなく前衛的な芸術に見えなくもない。
ダイソンの掃除機のコマーシャルとかに使えばいいと思う。