「そこのソース取って。僕のハムカツがなくなる前でいいから」
これは少し謙遜している。
無理に言えば「頼みすぎないようにする方」である。
「そこのソース取って。僕のハムカツがなくなっても、必ずな」
頼みすぎているわけではないが、ちょっと高圧的なところが気にかかる。
似たところでは「ソースを取ってくれなくていい。ただ俺は追う。どこまでもな」がある。
「そこのソース取って、10分後くらいにティッシュ取って、あと洗濯物たたむのが次に来るから」
これは頼みすぎである。
しかも先見の明すぎでもある。
「うまいっ。このハムカツ、ソースなくてもなんか味付いてるっ」
謙遜を通り過ぎて、無理をしている。
ソースのないハムカツなんて、朱肉のないハンコのようなものだ。
「そこのソース取ってほしいけど、難しいようならウスターソース取って」
これは議論になることうけあい。