リンケージ、よだれ。

幸か不幸か、僕はおいしいものを見たときや結構空腹であったとき、よだれを垂らす事はない。
もしかしたらよく漫画などで見る「おいしいものを見たときや空腹のとき、口から垂れているもの」はよだれではないあるいは「おいしいものを見たときや空腹のときのシンボル」なのではないか。
そんなことは気にする事なく、こう生きてきた訳です。
ただ、よだれを垂らした事は何度もある。
それはたいがいぐっすり寝ていたときで、あるときは寝室で。
あるときは電車の中で。
電車のなかでの「ぐっすり寝」はなかなか危険で、詳細を知る者の話だと僕は大口を開けて眠りこけていたらしい。
そしてそこから一筋のシンボルが流れ出ていたのを座席の前で立っていたおばさん達に見られ「あらあら」「疲れたのね」みたいに評されていたというのだ。
恐ろしい。
できれば「詳細を知る者」にそうなるまえに起こしてもらいたかった。
「詳細を知る者」には「詳細を知る者」になってほしくなかった。
ただ、やはり眠っているときのよだれはちょっと防ぎようが思い当たらない。
僕は鼻がよく詰まっているため、寝ているときはよく口を開けて呼吸するのだが、そうなると余計によだれチャンスは増えてしまう。
どちらかというと、睡眠時のよだれを防ぐのではなく、睡眠時に流れ出たよだれを以下にさりげなく処理するか。
こちらのほうに興味がある。
やってしまうのだ。
寝起きなものだからティッシュを用いるということを忘れてしまい、手で拭うというブラキディオスみたいなことを。
または啜ろうとしたりと、誠にさりげなくない。
さりげないよだれの処理方法を今考えてみたら「出ていたよだれを厳かに小ビンに取り分ける」で、周りから見たら「あ、この人はよだれの成分を研究している人なんだ」とか思わせれれば、まあさりげなくはないですね。

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