狸について その1

横溝正史はあるインタビューの際、このように言った。
「ミステリーで顔の潰された死体が登場した場合、それは殺されたと思われる人物の死体ではないに等しい」
確か、横溝正史はあるインタビューの際、このように言った。
いや、横溝正史はあるインタビューの際、このように言ったらしい。
横溝正史はある小説のあとがきで、このように言ったらしい。
横溝正史はある小説のあとがきで、このように言ったらしい?。
横溝正史はどこかで、何か言ったらしい?。
横溝正史?。
横溝正史は、僕のイメージでは頭髪が少なく黒ぶちのメガネをかけていて、歳からくるしわが深く顔面全体に刻まれている。
万年筆を持った手をこめかみにあてて考え事をし、彼の部屋には将棋盤がある。
だいたい浴衣を着用していて、ときどきステッキを手に、近くのすき焼き屋に行く。
気宇壮大。
食べ物でいうと柴漬け。
政治家として目覚めていたとしたら、ポスターには「よこみぞ正史」。
AKB48のメンバーでいうと、センターで歌っている人の真後ろにいる人。
そんなだ。
で、本当の話題は次回。
狸について。

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