昨日からのつづき。
【あらすじ】
5月27日にディズニーシーに行ってきた。
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僕らにとって本日最後のイベント「ファンタズミック!」は、あと1時間弱ほど待つらしい。
しかしながら、それが行われる湾を囲む主要な場所は既に完売状態で、そのひとつ外回りも人が集まり始めている。
シー王がご指摘される「ショーがよく見えるポイント」も既にそのような状態で、僕らはさらにひとつ外回りに陣取った。
さて、待つには長い時間なので、場所取り役と休憩役に分かれ、各自自由な姿勢を取る。
僕はシー王と一緒に場所取り役だ。
「ファンタズミック!」はディズニーシーにとっても本日最後の大イベントらしく、それまでシー全体に散っていた住人達がぞろぞろと湾に集まってくる。
そうなると、悪気はないにしても、荷物を置いて場所取りしていた箇所を浸食されてしまう。
申し訳ないながらも戻ってくる人がいることを伝えたり、逆に謝ったりしてうまいこと場所を維持し続ける。
シー王はさきほどから地デジにかじりつきだ。
どうやら本日、バレーボールの大会がやっているようだ。
彼はバレーボール、僕はシーで見た理想の帽子。
それぞれB、B言っている。
僕らの前に陣取っているのは女子会風の3人組で、誰が分かれただの彼氏との予定だの、こちらが居心地悪くなる事ばかり話題にしている。
B、B言うより他ない。
なんとなく、これから始まるショーへの期待から座る事もなく時間は過ぎ、休憩役も戻ってきた頃あたりから、風が少し吹いてきた。
風が強いとショーの一部が簡略化されるかもしれない。
そんなことをシー王が口にするが、もうそんなことは気にならない。
今日のこれまでどおり、素晴らしいショーがこの湾で行われるのは揺るがないのだ。
ショーは、映画「ファンタジア」を彷彿とさせるミッキーが魔法をかけまくる序盤。
魔法は巨大なバルーン、珍妙な形の巨大モニタやウォータースクリーンに、ディズニー映画を見たものなら「あっあの場面!!」と楽しくなってしまう映像美として表現される。
なんでこんなことをしようとしたのだろうか。
そんな疑問も払拭する美しさで、水面もあるからそれが2倍なのである。
湾内はディズニーキャラクターの乗った船も多数出現し、5月27日のエンディングに華を添える。
しばらくすると、例によってミッキーが調子に乗り始めた。
すると、その隙をついて力を得た魔女がドラゴンとなり、湾の奥からのっそり登場した。
ドラゴンの巨大さと黒さは、小さい子なら「覚悟」をするだろう。
どうにかしてミッキーがドラゴンを退けたころ、僕らは自宅への到着時間を気にし始めた。
本日のディズニーシーの全てが終わったのだ。
以前書いたと思うが、何事も「帰路につこうと思ったとき」が終わりだ。
ショーのあと、上がるらしい花火を少し待っていた事。
それは、今日は取りやめになった事。
みんなへろへろになりながらもモノレールの方向へ歩き始めた事。
朝、開園とともに走り抜けた場所を歩いていて、初めてそこも楽しいスポット満載であるのに気づいた事。
正門付近のオブジェを前に、写真を撮ったり撮ってあげたりした事。
それらはもはや「シーの余韻」みたいなもので、取り留めのできないふわふわしたものだ。
一方で、楽し過ぎて高揚しっぱなしの自分もおり、今日一番シーを満喫したのは自分を置いて他にはいないと妙な自信も感じていた。
楽しかった。
また来よう。
少々かかり過ぎだが、ブログ1ヶ月ちょい分にもなるし。
と、そんなことを考えながらモノレールに揺られていると、誰かということなく車内から「明日は仕事だ」「明日は学校だ」などと口にする。
余韻を大切にしないやつは、ゆ、許さないぞ!!。