サルベージ

カメすくいって一体なんなんだ。
あるらしいんだ、金魚すくいと同じ感じで。
祭りで見たことがない。
というよりも気になるのが、あたかもみんな知ってるでしょという感じでカメすくいを持ち出されることがあるんだ。
想像がつかないわけじゃない。
金魚のときと同じように、すくって持ち帰るシステムだろう。
ただ、カメは衛生的に問題視されていた時期がある。
だから人気ないんじゃないだろうか。
また、カメは呼吸するために浮いている印象がある。
浮きすぎている心配がある。
だからすくいやすいんじゃないだろうか。
むしろ「カメしずめ」とかのほうが難易度高くできるんじゃないだろうか。
ふ菓子か何かでしずめるんだ、カメを。
ああ、ここで「カメを鎮める」ってしたい。
そうすればある人はガメラを思い浮かべるだろうし、ある人は「ふ菓子で鎮まるか」と思うだろう。
ふ菓子で鎮まるんだったら、少々の粗相はやむを得ないな、この神様は。
もちろん金魚ので「しずめる」はだめだ。
それは金魚にとって普段であり、今まさにそうですよ、という心境だ。
しずめるのはカメと動悸だけでいい。
動悸のことは忘れてくれ。
ともかく、カメすくいについてのこのような経営面での問題点もあるが、やはり気になるのはその存在だ。
なんなんだカメすくいって。
ということで、この流れなら「そもそも金魚すくいってなに?」も考えなければならないわけで、ただこれだけ見ると何のために「金魚をすくわなければならないのか」という気分にもある。
我々は祭りだからといって、律儀にも金魚をすくっているのである。
そうでもしないと祭りを楽しめないとでも思っているんだ。
そもそも「金魚すくい」っていうのが妖怪じみてる。
「小豆あらい」と同じじゃないか。
「金魚すくい」が「ゲリデバ」という名前だったら、そのエキセントリックな響きで本来の行動はぼやけ、日常生活においてより一般的なものになったかもしれないのに。
いや、本来の行動をぼやかす必要があるのなら、最初から生き物なんてすくわないほうがいい。
そもそも生き物というのはすくわれないものなのだから。
っていう勧誘の人が来ました。

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