靴屋で目を引くポップがあった。
「森ガール風」
森ガール風である。
僕のイメージが間違っていなければ、それは「これから山を散歩しながらベニテングダケを取りに行きます」という感じの服装であり、昨年あたまあたりから始まった森ガール情勢はまだ息を続けているはず。
また、日本が古来より森ガール生活を送っていた事は想像に難くなく、先ほど触れた毒キノコですら食用にする術を身につけている。
日本は実戦的な森ガール排出国である。
ただ、この靴屋で僕が感じたことを考えてみると、日本の至宝たるひとつが、失われようとしているのかもしれない。
「森ガール風」
僕はこれを見て「森ガールたちには、目指すべき確固たる森ガール像があるのだ」と思った。
その、「確固たる森ガール像」というのがおもしろく感じられてしまったのである。
それは日本古来から伝わる森ガールがおぼろげになっているということである。
これはいけない。
今のうちに日本古来の森ガール像をちゃんと確定していなくてはならない。
それがまさに「確固たる森ガール像」となるべきものであるはずだから。
まだ、まだその様相は日本人のなかにとどまっているはずだ。
さっそくgoogle画像検索で森ガールを抽出。
・・・残念。
もう、たまたま森に来ていたらしいガールしかいなかった。