跳ねる

駐車場に車を止めると、バッタがカバーの上でひなたぼっこをしているのが見えた。
車から降りても逃げないそれを横目に立ち去ろうとすると、今度は塀の上にバッタのいるのが見える。
バッタが多い。
バイクにかけたカバーをまた見てみると、さっきとはまた違うバッタがいる。
バッタだらけだ。
姉が「このカバーをめくったら大きなバッタかもしれない」と言った。
僕はサイクロン号のほうがいいんじゃないかと思った。
陸上では、外骨格の生物(骨がないやつ)はそれほど大きくなれないと聞く。
それでもバイク大のバッタが登場したらどうなるだろうか。
米大衆紙でウサギくらいのバッタを誇らしげに掲げる男の写真があったの思いだした。
確か後ろ足を持ってバッタを逆さにしていたと思う。
考えるに、あれほどの大きさになってしまうと少々強靭な後ろ足であったとしてもはねる事はできないだろう。
はねた瞬間、節でもげてしまうのではないか。
そしてバッタは後ろ足を持ってはならない。
ウサギを、耳をつかんで持ち上げてはならないのと同じで、傷つけてしまうだろうから。
しかし食べるというのなら、まあ仕方がないか。
何より。
何よりもバッタを持って誇らしげにしてはいけない。
かなり大きかったとしても、それはバッタだ。
そんなに誇らしいものでもない。
今ペプシのコマーシャルで、歌う宇多田ヒカルのバッグバンドとしてペプシコーラのボトルたちが騒いでいた。
そんなに跳ねてはだめだといいたいところだが、何となく手中に落ちた感じもする。
ここで「跳ねて」と書いちゃった事でもね。

「跳ねる」への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「米大衆紙でウサギくらいのバッタを誇らしげに掲げる男の写真」の本を持ってます。
    蝦夷旅行に行っていたんですね。イマイチっぽかったようですね。なぜにオルゴールを?もロマンチスト?オルゴリスト?
    でも、きのこ(エージェント・スミス:オレ論)とマクレーン刑事でハリウッド映画って感じでニヤニヤしました。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    余計な「も」が入ってしまいました。
    「もロマンチスト」ですってよ、奥さん!

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >>本を持ってます
    僕もあったんですけど、どこかに行ってしまいました。
    その本には「びっくりして目が飛び出てしまったパンチョ君」というネコも載っていたのに。
    北海道は楽しかったですよ。
    とにかく計画が必要でしたが。
    >>「もロマンチスト」ですってよ
    「もろ」「まん」「ち」
    このへんですかね、琴線に触れるのは。

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