花粉症の人間であろうとなかろうと、ハナの対処は2つに大別されるだろう。
すなわち「ハナをかむ」と「ハナをすする」だ。
こう書くと「俺は自由行動にさせているぜ」「栄養にしているぜ」などという人もいるかもしれないが、それは少数意見である。
また、たとえそうであったとしても、何気にそれ気持ち悪いでしょ?の感じであるため、ここでは採用しない。
さて、手元にティッシュとごみばこがあるようなら、たいがいは「ハナをかむ」になると思うが、そうでない場合はおのずと「ハナをすする」必要が生じるわけだ。
僕はけっこう「ハナをすする」ことが多い。
それゆえに、この行動でイカンことというものがわかってきた。
「ハナをすするとき、変な音が出る」
これがイカンのである。
そもそも「ハナをすする」というのは、みんな諸手を挙げてよろこぶような行為ではない。
先ほど書いたような、必要な場面もあるという認識も高いだろうが、ずるーという少々えげつない音を立てるわけで。
そんな立場の「ハナすすり」での、高音である。
なにか、鼻孔内内容物の配置がうまい具合になってしまったため、奏でてしまうときがある。
ひどく恥ずかしい。
場合によっては配置が頑固で、少々のすすりではそれを消滅させることができないこともある。
そのときは、配置をくずす脅威のすすりが実現するまで、遠くでフエラムネが鳴っているような、そんなノスタルジックな環境を提供することになってしまう。
ハナをすするときは、「ハナが鳴ってしまう」ことの考慮を忘れずにというのが、今回。
ハナを鳴らすのは、恋人だけに。
今、懸命にまとめようとしております。