昨日から。
【あらすじ】
早口言葉に内容を問うことはできるのか。
・バスガス大爆発→悲しかった。
・生麦生米生卵→悲しかった。
・坊主が屏風に上手に坊主の絵を書いた→そうですか。
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昨日は有名どころの早口言葉をいくつか挙げ、その内容を考えてはみたが、正直内容は悲しいだけだった。
今日は逆に、内容重視で攻めてみる。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」
平家物語である。
これを早口言葉にできれば、「早口言葉でありつつ、平家物語の出だしも覚えてます」となり、早口と内容をそこそこ両立した言葉ができるはずである。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり!!」
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり!!」
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり!!」
どうだろう。
平家物語の面目、まるつぶれではないだろうか。
「諸行無常の響き」、ぜったい無さそうではないだろうか。
こう叫びながら下校する小学生がいたらすごくセンスあると思うが、早口×内容の観点からすると、ちょっとだめだろう。
他をあたってみる。
「ひとよひとよにひとみごろ ひとなみにおごれや」
2、3の平方根の覚え方である。
これを早口言葉にできれば、「早口言葉でありつつ、平方根も覚えてます」となり、早口と内容をそこそこ両立した言葉ができるはずである。
「ひとよひとよにひとみごろ ひとなみにおごれや!!」
「ひとよひとよにひとみごろ ひとなみにおごれや!!」
「ひとよひとよにひとみごろ ひとなみにおごれや!!」
どうだろう。
語呂悪すぎではないだろうか。
「おごれや!!」など、怒っているようになっていないだろうか。
テスト前にこう連呼する中学生がいたらすごくセンスあると思うが、ちょっと怖いよとたしなめるだろう。
最後。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
日本国憲法 第9条第1項である。
話題になることの多いこれを早口言葉にできれば、「早口言葉でありつつ、平和主義の考え方に明るい」となり、早口と内容をそこそこ両立した言葉ができるはずである。
が、もうお分かりであろう。
これは早口にはなりえない文字数と内容なのである。
それでも無理に早口言葉にしようとしたとき、それはもはや早口言葉ではなく、暗記法の一つになり代わるのであって、同時になんとなくミスター梅介方面のにおいを出してしまうのである。
結論
早口言葉とその内容の両立はむずい。
追記
「合いの手早口言葉」で遊んでみよう。
「生麦生米生卵!!」→「お菓子を食べればいいじゃなーい!!」
「生麦生米生卵!!」→「お菓子を食べればいいじゃなーい!!」
「生麦生米生卵!!」→「お菓子を食べればいいじゃなーい!!」
こんな感じ。